地下水道 -4ページ目

地下水道

やくたいもないことばかり書きます。
こんなつまらない奴もいるんだと、思っていただけたら本望です。

足の痛みは和らいだだろうか。

無理しないでくれてよかったと、心から思う。

GPF5連覇、五輪までの貴重な実戦、何より、大切に思う日本での演技…

失ったものは大きい。

だからこそ、その悔しさを受け入れた彼こそが夢を攫むのだと、私は信じる。

退いてなお戦い続ける瞳は、ずっと変わらない。

 

NHK杯は楽しかった。

スター選手不在の寂しさよりも、フィギュアスケートの素晴らしさが心に残った。

長く競技を続けてきた三人の、初々しい笑顔の表彰台。

転倒しても、挑戦を続ける選手たち。

それぞれの思いを抱え、それぞれの在り方で、それぞれの理想を。

 

競技だから点数はつく。

あらゆる面で、公正かつ完璧な評価をするのは不可能だが、

トップと呼ばれる選手たちが、評価に相応しいスケーターであるのは確かだ。

でも、魅力的なのは彼らだけではない。

誰かの演技に惹かれるとき、そのスケーターが好きだと思うとき、スコアは重要じゃない。

 

個性がある。歩んできた時間がある。

音楽がある。そこに思いを込めるスケートがある。

私たちは束の間それを共有し、それぞれの気持ちを交感する。

すべてが一回の、特別な出会い。

 

NHK杯は、フィギュアを好きになった原点を思い出させてくれた。

一番はない。正解もない。

氷の上には、ただ、その人らしさだけがある。

その人だけを見つめていたい。