最近は「体幹の筋肉を鍛えましょう」と色々なところで言われていますが、体幹の筋肉とはどこをいうのでしょうか?
運動生理学者のリード・ファーバー氏によりますと「体幹とは何かという点では、意見が一致していません」と述べられています。
体幹という場合、腹筋と背筋が強調されますが、臨床経験上では臀筋と深層部の腹筋が重要なのではと思います。
スポーツ選手がシーズン中に怪我をする一番の要因が、臀部の筋肉の弱さであるという結果も出ています。
さらに従来の胴部を丸めながら起き上がる腹筋運動で、腹部の表面にある「シックスパック」と呼ばれる筋肉よりも、深層部の腹筋が体幹を安定させるのに重要であるといわれています。
臀部の筋肉と深層部の腹筋は、体幹の安定と怪我の予防の面で非常に重要との研究結果もあり、割れた腹筋があっても必ずしも体幹が安定しているわけではないということになります。
身体のバランスを安定させるのも臀筋と深層部の腹筋が重要となるのではないでしょうか。
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