名刺
あひるちゃんを見つけて指名して初めて遊んだ日に
帰り際に渡してくれる名刺の裏に一言書いてくれた
んだ。 もう10年位前になるのかな。
当時も今も変わらないと思うけれど、初めて遊んで
くれたお客さんまたは、初めて指名をしてくれたお客
さんには、名刺の裏に嬢が一言書き添えて渡してく
れるのが常だった。 今も変わらないと願いたいが、
あひるちゃんとは初めてだったけれど、指名だった
ので、一言書いて渡してくれたのだと思う。
あひるちゃんは許してくれるので、その内容を再現し
てみたい。
僕は本当にヘンタイで、誰にも受け入れてもらえな
かったけれど、あひるちゃんは寛容で何でも話せる
と思って勇気を出して言ってみたんだ。
「僕、ヘンタイなんだけど・・」
「あひるちゃんのお客さんに 『ヘンタイ』 って名前
の人居るかなぁ」 「もう100人位いるでしょ」
暫く考えたあとに、「ん~ん、まだ100人も居ない」
「ヘンタイって名前のお客さん居ない」 って
あひるちゃん。
「へんたいって呼んで!」
「誰も居ないなら、僕がヘンタイ1号だね」
「・・・」
その日あひるちゃんから貰った名刺の裏には、
「ヘンタイちゃんのよっちゃん」
「今日は☂の中、逢いに来てくれてどうもありがとう」
「よっちゃんのHさにはびっくりでちたぁ♥」
「またいっぱい見せてねん!」
「今夜は、しちゃだめよ~ん!!」
と、優しくヘンタイの僕を労わってくれるのだった。
お店を辞める前にこの名刺をあひるちゃんに見せたら、
「よっちゃん、ずっと大事にしてくれてたのね」 って
優しい言葉を掛けてくれるあひるちゃんなのだった。
「よっちゃん、今夜もしちゃだめよ~ん」
ヘンタイなので大好きなあひるちゃんの言い付けを
守れない僕だったのだ。
また今夜も・・・。