手紙
あひるちゃんと4回目に遊んだ後にすっかり楽しませてく
れたお礼 (楽しませてくれると想像していた) と下心を
兼ねてお店に来る前に書いた名刺サイズの封筒に入れ
た手紙を渡した。
「あひるちゃん、、これ読んで」
「よっちゃん、初めて」
「えっ」
「手紙もらったの初めて」
30人から在籍するお店で常にトップ3に位置するあひる
ちゃんが客から手紙を貰うのが初めてなのかと僕は訝し
がっていた。
「沢山もらうでしょ」
「んんん、初めて」
僕に対するリップサービスなのか、お店に勤務していて
初めてもらったのか、それとも手紙を貰ったこと自体が初
めてだったのかは分からないが、それ以降お店に行く度
にあひるちゃんの似顔絵と僕の顔を書いた手紙を渡して
【僕を忘れないで欲しい】 とアピールすることに余念が
無かった。
あひるちゃんに手紙を渡す度に、
「よっちゃんの手紙大事に引き出しに仕舞ってあるの」
って言ってくれる優しいあひるちゃんなのだった。
こうして更にあひるちゃんの大ファンになってしまった僕は
最後まで延々と手紙を書き続けるのだった。
「よっちゃんが初めて!」
つづく