本日は映画『はたらく細胞』をご紹介。
原作やアニメなどで噂は聞いていたものの見たことがなかったんですが、テレビで映画版が放送していたので見てみました。
結果。思ってたのとはだいぶ違ってたんですが、それがおもしろかったので今回は「映画」はたらく細胞の紹介、という意味で捉えてください。
『はたらく細胞』は、月刊少年シリウスにて連載されていた、清水茜先生による漫画が原作。
2018年にはアニメ化もされ、2024年に実写映画も公開された人気作品。
お話は体内にある細胞や、外から入ってくるウイルスなどを擬人化し、「体内でなにが行われているのか」をわかりやすく説明するような漫画、というのが大雑把な説明でしょうか。
今までいろんなものが擬人化され作品になりましたが「細胞」を擬人化というのはなかなか新しいし、身近どころか自分の身体も細胞で出来ていることを考えると、面白い上に勉強にもなるという贅沢な作品ですね。
原作は未読なんですが、映画では物語を描く上で変更したんだろうな、という点も見られました。
が非常に上手くまとめ上げているなー、と好印象でした。
まず「体内」の描き方。
有機物なので生態感のある感じでもいいところを、RPGの世界のようなファンタジックな外観を交え描くことで、かなりポップな印象になっています。
さらに登場する細胞たちも、赤血球なら赤い帽子に青い服、白血球なら白いツナギに白い帽子、さらには肌まで白い、といった感じで、かなりコスプレ感が強いコミカルな出で立ちをしています。
いい意味で、褒め言葉として、「バカみたい」ですw
でもこの辺も、コスプレ文化の浸透や、2.5次元舞台などが当たり前になった結果、ここまでやっても「異物」として受け止められなくなった、というのはかなり大きいと思います。
あと皆さんコスプレが似合う。すごい。
そんなポップでコミカルな入りやすい見た目から物語が始まり、「それぞれの細胞の紹介」や「人体の中でなにが起きているか」を序盤は描いていきます。
擦り傷ひとつで体内ではえらいことになっていたり、アルコール飲むとどうなるかとか、非常にわかりやすくて勉強になります。
擦り傷は「大した事ない」体外(人間世界)と、大穴が開いてそれを埋めなきゃいけない「大事」な体内とが描かれていて、ミクロとマクロの差が描かれていておもしろかったですねー。
映画では体内の様子と同時に、その体の持ち主の話も描かれます。
タバコも吸えばお酒も飲むダメで不摂生なお父さんを阿部サダヲさんが、そんなお父さんを叱り飛ばしつつ支えるような娘として芦田愛菜さんが、主な体の持ち主。
前半は先ほど書いた「体内」のお話で笑って見られる中、中盤から体の持ち主の話が入り込んでくるんです。
細かいネタバレは避けますが、要は病気になったり怪我したり、みたいな「異変」が起こるわけです。
人間サイドではそんな病と戦う様子や心配する周囲を描くことでグッとお話に一歩踏み込めるような印象を持たせていくのが上手いです。
そしてそんな体内ではとんでもないバトルが起こっているわけで。
これまで紹介されてきた体内の細胞たちが、どこからともなく現れた強力な”外敵”から、自分たちが住む持ち主の「体」を守り抜く、という話に変わっていきます。
ポップなファンタジーが突然バトルものに変わる、みたいな感じです。
もとが擬人化したものなので、他の要素も別の形で描くことができ、かなりアツいアクションバトルも楽しめますし、体内は体内で、ピンチのときに颯爽と現れる意外な仲間が登場したりと、バトルアクションものとしてオイシい要素も盛り込んでいるのでこっちはこっちで見応えがありのめり込めます。
つまり、体内でも人間世界でもどっちでも「のめり込める」作りになっていて、軽い気持ちで見始めたのに気がついたら泣かされていた、みたいな、エンタメてんこ盛り作品なのです。
映画に関しては、体内バトルシーンなどでけっこうハードなこともやるのであまりお子様にはオススメしにくい内容かもしれませんが、教育作品としても十分通用する、勉強にもなるしエンタメにもなっているハイブリッドな作品だと感じました。
バトルの際にも言った「意外」な展開が、他のシーンでもけっこうあって、「次どうなっちゃうの!?」とシンプルに楽しめるのも好感触でしたね。
我々の体内にいる細胞たちの日常(?)を描く『はたらく細胞』。
見てるとけっこう「もっと体、大事にしなきゃな」とか「健康って大事だなぁ……」と思わされる瞬間もあるので、身の回りに言っても直さない不摂生な方がいらっしゃるなら、ご一緒に見てみるのも良いのではないでしょうか。
体内は、身近な小宇宙です。