「99」の海/The Sea Of No.99.2.海辺の鼻唄波が打ち寄せていた。どーば~んと打ち寄せるたびに地面ががたんと揺れた。周りには誰もいなかった。平面の恐怖である。朝日はもーもーと照っていた。ざぶ~んざぶ~んと全然止まらない波。地面の揺れ。海がこんなに怖く感じたのは?一種の孤独感のせいか?いかんにしろ、鼻歌であった。怖いときは歌うに限る。