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やはり漬け物である。

逸る気持ちを落ち着かせとりあえずいつもの喫茶店で
おいしいコーヒーを飲みつつ相棒の撮影が終わるのを
待った。

実にゆったりと流れる京都の時間は、頭が漬け物でい
っぱいの人間には一寸冬のようであった。


我が家の食材のベーシックな部分はなぜかこの錦小路
で得ている。長距離の買い出しでござります。


どうにか相棒の仕事が終わりコーヒーを一緒に飲みな
がらかるく打ち合わせ。
そして出陣。


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食材の基本部分。
だし・・・である。

鰹節/干し椎茸/唐辛子/麻の実/生わさび/山椒/紫蘇
ちりめんじゃこ(ちりめん山椒)/葛


そしてベジタブル。京野菜である。

京茄子/九条ねぎ/百合のね/筍


And 鶏さん・・・

京産の鶏肉・挽き肉/鴨/滋賀の卵


行ってみようかお魚さん。

鰯のぬか漬け/角のまぐろ/白子/はも/しゃけ/鯛/穴子


茶茶茶・・・。

宇治の抹茶入り玄米茶/ほうじ茶/くき茶


和菓子~

手鞠飴/葛きり/なぜか大福/滋賀のたねや


花・・・・・・・。
京都はほんまに花屋がおおいい。
それも切り花が・・・
その種類は実に山のよーにあり
安い。

今回は葉山椒の木を買いました。
油屋の物干場の天上ガーデン?には京都出身の鉢が
いっぱいいっぱいいはる。
蘇鉄さんもやし・・紫のカラ-に紫蘇さんに芍薬に
朝顔・・・皆元気に成長中である。
売り花は和の花が・・
蓮にれんぎょうに、
実に和の庭花がごまんとあるし・・・
生活が彩るよな~
東京みたいにあほーちゅーぐらい
同じもんばかりあらしやへん。
ガーデニングもええけど、
やはり一輪挿しでっせ。
枯れるから色がある。



来ました・・・最後が
漬け物。
漬け物。
そして、
漬け物。

油屋御用達が錦小路の顔。
漬け物の「うちだ」でございます。

今回はまだ早いかと思われたが、無事ゲット!!
瓜漬け。
おあとは
からし菜漬け/おんぶ漬け/高菜
山芋のからし漬け/日の早漬け/茄子からし
以外に・・・ぎょーさん買いました。

ものすごく満足。

ぎょーさん買うてもお財布はインフルエンザまで
行かんとちょっと小鼻が・・咳が・・である。

ものすごく感動。

生活の日々の食材買いがこれほど視覚にも味覚にも
潤うものならば、なんと粋であろうか。

東京でも東京の良いところは・・ちゃんとある。
こっちに家が出来た時からじんわじんわとおなじみの
「あれはあそこ、それはそこ」を作った。

豆腐屋/麺屋/肉屋/干物屋/魚屋
八百屋/菓子屋

でも何か足りない。

それぞれが離れている。
一つの路地を歩いて用が足りる。
買う物を、食材をちろちろと眼出ながらふんふんふん
と一度歩いて週の献立が決まっていく。
思わず幾ばくかあまりがでれば
花となる。

要は小銭買いである。

活気を得ながら買い物できる事が、生活である。
BGMなど要らないのである。
滑稽なだけだ。
食欲が失せる。消える。去っていく。そしてうるさい。

商店街よ
復活して!!

市場は人間の場である。
生活に必要な情報の場でもある。
心がはしゃぐ・踊る・狼狽える・まわる・飛びはねる
忙しき活性の場である。


いまは・・・

とりあえず
京都錦小路である。