いつもタイのことをネタにさせて頂いておりますが
今日はそんなタイに日頃の感謝とお詫びの気持ちを込めまして
まじめにタイのちょっといい話第2段といきたいと思います。。
というわけで今回も
カットしないでね、、
[2010.4.9~14]
今回の南タイの旅は、同じ Lop Buri に住むタイ人↓の帰省に同行したもの。。
思い返せば、この旅の出発地点は “ゲリラう○こ” だった・・・
そんな中とりあえず荷物を持って彼女の家へ行くと
家の前にお迎えのイカツイ顔をしたお父さん↓が車の中で待機していた、、
おっかね~~~、、、、、
挨拶だけして荷物を置いたら、私は彼女のバイクで病院に連れて行ってもらう、、
その間もずっと車で待機していたお父さん。。
おっかないし、、おれタイ語力“ゼロ”だから言葉全く通じないし、、
でもスタートで逃げたらたぶんずっと逃げてしまう・・・
そして逃げていることも必ず向こうに伝わる・・・
そう思って、病院から戻ったらとにかく何も考えず
旅行会話ブックの 「待たせてごめんなさい」(タイ語) の箇所を指差しながら
自分でも聞き取れないタイ語でお父さんに話しかける、、
話してみると、意外とチャーミングな笑顔でとてもやさしそうな人だった。。
ただ、あまり喋る方ではなく、今まで出逢ったタイ人のように
言葉関係なしのノリだけ接触では無理そうな感じ・・・
今回は絡むならちゃんと喋らなければ・・・
とりあえず、夜通し運転するお父さんに
休憩で寄ったコンビニでリポビタンDを買ってきて渡し
言葉で感謝やねぎらいの言葉を伝えられない分を補う・・・
朝方寄ったある友人の家では、他のみんなはまだ家の中にいるのに
私は玄関の外へ出て来てしまい、そこで座っていたお父さんとはちあわせ、、
内心 “しまった!、、” と思って中に引き返そうと思ったのだが
こういう場面で逃げたらあかんと思いそのままお父さんの横に腰かける・・・
無言の空間・・・
けど今はとにかく一緒にいることが大事だ。。
しばらくすると、お父さんも一言二言話しかけてくれた。。
会話にはならないが、、少し距離が縮まった。。
南タイに到着した日の夜、お父さんが普段は飲まないというビールを買ってきた。。
一緒に玄関先で飲もうと。。
初めてお父さんの方から近づいてくれたのは嬉しかったが
一緒に飲むったって・・・何も話せないし、、
旅行会話ブックを使って話しかけてみるも、発音がぐちゃぐちゃで全く通じない、、
本を見てもらえば言いたいことは伝わるけど、ものすごくめんどくさいやりとり、、
ようやく伝わったところで、こちらはお父さんの言ってることが全く分からないし、、
だから結局無言の時間が多くなる・・・
一言喋っても続いていかない会話・・・
それでも・・・とにかく一緒にいることが大事なんだ。。
翌日川へ遊びに行った帰り
コンビニに寄ってお父さんが突然運転を娘に代わった。。
そしてお父さんは普段飲まないビールを買ってきて、私をトランクの席に連れ出した。。
後ろで一緒にビールを飲もうと。。
ここでもやっぱり会話はできないが
トランクから2人足を放り出して夕日を見ながらビールを飲む帰り道。。
その後も、川遊びに、プーケットに、お祭りにと
直接私たちと遊ぶわけでもよく喋るわけでもないのに
毎日付き合ってくれたお父さん。。
そんな日々が終わり、南タイを出発する前のひと時。。
私とお父さんと比較的タイ語ができる相方の3人でゆっくり話す機会があった。。
父 : 普段はマイホームを作りながら、年中農園で○○の実を採ってるんだ。。
私 : へえ~、僕も手伝いたい!建築もやってたし!
父 : 来い来い!そしたらしょーこーの部屋も自分で作るといい。。
(※相方の通訳付)
こんなに気まずかった関係でも、ノリノリですぐにこう答えてくれたのはすごく嬉しい。。
そして、家を出発し駅まで送り届けてくれる時間がきた・・・
常に一緒だったお父さんももちろん駅まで来てくれるだろうと思っていたら
親戚たちが集まっていたこともあって、突然 「私はここまでだ」 と言われ・・・
あまりの突然にびっくりして思わず号泣してしまった私、、
ハグしてくれたお父さんを見ると、お父さんも半分うるんでいた。。
みんなは、なんで泣いてるの?と本気で不思議がっていたが
旅の裏で繰り広げられた出会いからこれまでの2人しか知らないストーリー。。
涙の理由は僕らだけの世界。。
お互い、最初に逃げなくてよかったね。。
それに引き換え・・・
“はっ?タイ?2度と来ないっしょ!、、”
とか言ってた相方、、( ̄ー ̄;;
ここにゆとり教育の犠牲者がまたひとり・・・