ボクシングは17階級もあり、ボクサーにとって適正階級はあるであろう。


また計量が行われるのは試合前日で、試合当日まで丸1日あり、体重の回復が出来る。


昔、グリーンツダジムで「減量で苦しんで試合で楽しろ」みたいな教えがあった。


そうなると、過度な減量をして、試合は大きな体格で試合をして、体格的に優位に立ちたい、と思うのは当然。


また減量する事で心身が研ぎ澄ませる事もあるでしょう。

辰吉丈一郎が減量について、「野生の犬と飼われてる犬が喧嘩したら野生の犬が勝つでしょう。飢えてるから」と。


確かに、飢えている方が殺気立つのは間違い無い。


こうして考えると、複数階級制覇したボクサーのいずれも最初の階級が一番強かった。

長谷川穂積しかり、ロベルト・デュランしかり、ロマゴンしかり、と。


それでもボクサーは階級を上げるのは、マッチメイクの諸事情か。


同級に相手がいない、上の階級に金になる試合がある、記録狙い、等々。


パフォーマンスの低下より金や記録、と言ったところか。


そう言った意味で、同級を維持した具志堅用高、マービン・ハグラーに改めて好感が持てるなあ。