井上に対してWBAはアフマダリエフとの指名試合を義務付けたが、これに井上は嫌悪感を示し、タイトル剥奪も受け入れる、と。


そうした中、指名試合はルール、やらないなら剥奪待ちではなく返上すべきでは、みたいな一部のマニアの書き込みには辟易する。


記憶に新しいのは、WBA世界バンタム級の王者3人制度。


スーパーチャンピオンのアンセル・モレノを置き、正規チャンピオンは亀田興毅とムニョスで王座決定戦。

ムニョスはランキング7位で試合当日は5位くらいになっていたが、交通事故でブランクがあり、前戦でノーランカーにも苦戦して、世界戦が出来る状態でなく、それに勝った亀田興毅が正規チャンピオンになり、さらには、亀田興毅はそこから下位ランカー相手に防衛戦を続けた。


こうしたWBAの節度の無いタイトルマッチは亀田興毅だけではなく、畑山隆則も経験している。

畑山隆則は正規チャンピオンとして怪我もなく防衛戦が決まる頃、WBAは理由も無くカサマヨルを暫定チャンピオンとして誕生させた。


こう言う話は、探せばいくらでも出てきそうで、ボクシングが趣味、と言い切る井上もWBAには不信感はあるであろうし、そんなWBAの指名試合を、ルールだ、ルール無視するなら返上すれば、なんて、節度が無い。


チャンピオンベルトは一つのブランドとして選手は考えており、それはルールとは思わない。


もし、指名試合がルール、とするなら、WBAこそがルールを厳格にするように、チャンピオン3人制度とか理不尽な暫定チャンピオンを多く誕生させて、選手に不信感を与えたことを猛省すべきだ。

自分達は好き勝手に王者を玩具のように誕生させて、ルールは守ってね、なんて、盗人猛々しい。


それを、ルールだ、なんて井上にやり玉をあげるのもどうか。