習近平国家主席が全人代にて主席の任期を撤廃、事実上の独裁体制を確立した。
現代の皇帝と評するべきかもしれない。
独裁体制は諸刃の剣である。
権力の強化、国家運営は朝令暮改が可能な程、迅速に行え反対分子の駆逐も用意になる。
しかし、方針や改革を求める時の権力交代は暗殺による反対表明しか出来なくなる。
かつてのローマ帝国の皇帝が次々と暗殺されたのもトップ交代を行う最も早く確実な手段であったからである。
一見、強化された習近平体制ではあるが、大きな爆弾を抱えた形となった。
次の政権交代は最悪の場合、内戦に発展するやもしれない。
そして、この決断は「中国の夢」「一致一路」が中華帝国の実現を目指すものだと宣言したに等しい。
帝国化した中国と今後、世界は付き合っていかねばならない。
今までの世界的常識を遵守していくのか、新たな常識を打ち出してくるのかまだ不透明である。
今後の動き次第では経済的、政治的混乱が起こる可能性も孕んでいる。