とまらないターンテーブル
オーディオのことを書くつもりですけど関係ない事も書くかもしれません。
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EMPIRE 1000ZE/X

アンプをQUADの管球式に替えてから、なんとなく気になっていたのですがORTOFON SPU-GTがすべてを一色に塗りつぶしてしまうようで細かいニュアンスが見えないような気がするのです。アンプをLNP-2とDC-300Aにしてもそれが気になっていました。


SPUの音はとてもコントラストの強い音で、はっきりくっきりした写真のようです。その反面白から黒にいたるグラデーションを滑らかに表現するのは苦手です。

SPUはいやな音を出さないので聞きやすいのですが、音があまりにべったりとしすぎているので、もう少し細かい音の出るカートリッジ、なおかつうるさくないカートリッジを手持ちの中から探しました。


で、EMPIRE 1000ZE/Xです。




SPUとは対照的にたっぷりとした中低域をグラデーション豊かに再生します。音の粒立ちはSPUより細かく、でもうるさくありません。


EMPIRE 1000ZE/XはSHUREがV-15TYPEIIを出していた頃のライバルでした。その後SHURE V-15がTYPEIIからTYPEIIIになり、EMPIREは対抗策としてあの4000D/IIIを出したのです。

V-15TYPEIIIも4000D/IIIも中高域がチャカチャカしてあまり好きになれませんでしたが、当時はMC型に匹敵するMM、MI型としてもてはやされたのです。あ、今でもそうでしょうか?


4000D/IIIが出る前のEMPIREの主力機種だった1000ZE/Xは豊かな低域に控えめな高域といった印象でしたが、もともとあまり低域が延びていないD-130と組み合わせるとなかなかいい感じで、075のとげとげしさもうまく抑えてくれます。4000D/IIIとは全く違う滑らかな音です。


という訳で、EMPIRE 1000ZE/Xを使うことにしました。


文章にすればこれだけですが、1000ZE/Xを使うにはトーンアームがRMG-212のままでは使えないのでSME3009-SIIに替えなきゃならないし、このアームがまた調整箇所が多いので結構めんどくさかったです。



それにしてもEMPIRE 1000ZE/Xがこんなにいい音がするとは思っていませんでした。買ったばかりの頃はなんとももっさりした切れの悪い音だと思っていたのですが、予想外に今ではいい音がします。


もしかすると昔使っていたプレーヤーでは本領を発揮できなかったのかもしれません。当時は確かDENON DP-3000とSME3009SII/IMPだったのです。今のTD124+SME3009S/IIとは条件が違います。

SHURE V-15TYPEIIIがどちらかと言えば安いプレーヤーでもそれなりにいい音を出していたのに比べ、1000ZE/Xは使い方が難しかったのかもしれません。


そう言えば、もう一つ替えた所があります。
SHOPPER製の非磁性体プラッターはオリジナルの緑色の鋳鉄製プラッターに戻しました。

理由は・・・オリジナルの方が音が良かったこと。1000ZE/XはMI型ですから強い磁石は付いていないので、オリジナルプラッターでも針圧が増えたりはしないのですが、もしかするとひずみは増えてるのかもしれません。でも、オリジナルプラッターの方が少なくとも1000ZE/Xの音が豊かに響きます。




上:オリジナル・プラッター

下:SHOPPER製プラッター

そしてもうひとつ、オリジナルプラッターの方がストロボパターンの真円度が高いのです。SHOPPER製はストロボパターンがゆらゆらと前後に揺れるのですが、オリジナルは全く揺れません。プラッター自体の真円度は変わらないのかもしれませんが、SHOPPER製はストロボパターンの印刷が中心からずれているのでしょう。精神衛生上あまり良くありません。



何十年も前に作られたものの方が精度が高いんですね。



Mark Levinson LNP-2とCrown DC300A

久しぶりにブログを更新しようと思います。
なんかいろいろとあって、ものすごく久しぶりになってしまいました。




QUADの管球式のアンプを1年ほど使っていたのですが、またMark Levinson LNP-2とCrown DC-300Aに戻りました。


QUADのアンプが出す高域のきらきらとした音はとても美しくて捨てがたいのですが、やっぱりもう一つ力強さが足りないのです。



LNP-2&DC-300A


久しぶりに聴くLNP-2とDC-300Aの繊細でありながら力のある音(なんか意味わかりにくいけど)はとても新鮮です。


うちにあるLNP-2は3代目・・・、いや3台目か。
モデル名にLが付かないRCA入出力のモデルです。
前の2台はもう手元にありません。この3台目は今聴いてもとても自分好みです。LNP-2でよく言われる線の細さみたいなのがありません。繊細でいてしっかりとした弾みのある音がします。


一方のDC-300AはCrownらしい力強さと細やかな表現力のバランスがとても良いのです。


JBLをドライブするのはやっぱりアメリカのアンプがいいってことでしょうか。QUADは英国、Mark Levinson、Crownはアメリカ製ですから。

QUAD II その後

QUAD IIのKT66をGECのに替えました。元々刺さっていたのは無銘の物だったので中古品ではありますがGECにしてみました。



  とまらないターンテーブル


結果は?    

音が静かになりました。

なんと言うか、余分な音がしなくなったという感じでしょうか?

別に情報量が減ったわけではありません。音の隙間が見えるような、無音部分の静けさが増したような、そんな感じです。

SNだけで言えばLNP-2+DC-300Aの方がいいのですが、それに匹敵するくらいの聴感上のSNのよさ、静けさを感じます。



  とまらないターンテーブル

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