深夜3時「kiss of Life」の nothing を聴いていたとき、ふと歌詞動画を作りたいと思い立ちました。Pinterestで動画の素材を探しているうちに、「映画を見た方が気持ちが理解できるし参考になるではないか」と思い、chat gptに「ブルーバレンタイン」を勧められたので観てみました。


因みにnothing は女性目線の曲ですが、映画は男性側の歌のように感じました


⚠️ネタバレ注意

子どもは誰との子なのか、冒頭の男性との関係は何なのか、そのあたりは少し曖昧なままですが、その曖昧さがまた現実的で、感情が理性を上回ってしまう瞬間が丁寧に描かれている作品でした。


ただ、女性がなぜあそこまで夫を拒否するようになったのかが最後までわからず、そこは少し疑問として残りました。男性側も子どもができる前から感情に頼りすぎている面があり、一概に誰が悪いと言えない関係です。女性の父親の問題や、おじさんの死など、どこか救われないリアルさもありました。


若い頃のイチャイチャした幸せもあれば、苦しみや難題もあり(子供、親、男)、そこはとてもよかったです。ただ後半になると理解しにくい部分も増え、でもなぜか集中して観ることができました。おそらく今の自分の気持ちと重なる部分があったからかもしれません。

因みに後半らへんの男性が酒を飲んで暴れるシーンで女性側が本音を言うところと二人で自作曲を聴きながら愛するところがお気に入りです。


結論を言うと、映画は 一言でまとめるなら とてもリアル。nothing とは少し違うけれど、それより深く刺さるものがありました。

女性は少しわがままに見える瞬間があり、男性には「感情をコントロールして」と言いたくなる場面もあります。でも、その不完全さを含めてこれが現実だなと思いました。


男性はただ女性を深く愛していて、女性は「もう愛はないけれど、完全に離れたいわけでもない」という複雑な感情を抱えているように感じました。子どもが一番つらいのではと言う気持ちもあります。


なぜここで終わるの?と思う気持ちもありますが、監督はきっとこの曖昧さを残したかったのでしょう。最近似たようなことを韓国俳優のクギョファンさんがいっていました。ブルーバレンタインは悲しい恋と冷めた愛という意味があるそうですまさに二人を表していて「ブルーバレンタイン」というタイトルがとても似合うなと思いました。


後恋と愛は両立できないのかもしれないと映画を見てふと思いました。


⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 星4

観て良かったけれど、もう一度観ることはないと思います。それでも心に残る作品でした。