私は、そもそも、相手方に非のあるものを、情報戦とは呼びたくないのですが、それはともかくとして、この呼び方にも、問題があると思います。
私は、情報戦と呼ぶよりも、「耳目戦(じもくせん)」と呼んだ方が、具体的で分かりやすく、適切だと思います。
これは、分かりやすいからといって単純化されているわけではなく、むしろ、複雑化と適切な具体化が達成されていると考えます。
情報を主語とすれば、「情報なるものは、目と耳を狙っている」わけです。我々に属するのは、その目と耳です。「我々がなしうるのは、目と耳への働きかけ」に他なりません。
これは、「耳目防衛戦」の話です。耳目戦も、侵攻攻略戦と、防衛戦に分けられると考えます。耳目侵攻攻略戦の例は、中国や韓国のしているものでしょう。これは往々にして虚偽・創作を手段としており、いわばルール違反の行為と言えます。
我々はこれを取り得ず、したがって我々がすべきもの、かつしうるものは、不良国家・集団・個人による「耳目侵攻攻略戦に応対した、耳目防衛戦」に限定されます。
なお、発案に至った元ネタは、島津日新(じっしん)公の、いろは歌・ぬ、です。
https://washimo-web.jp/Trip/IrohaUta/irohauta.htm
ぬす人はよそより入ると思うかや
耳目の門に戸ざしよくせよ
盗人は他所より侵入すると思うか、真の盗人は耳や目から入ってくるから耳目の門にしっかり戸締りをし、心の鏡をみがき、誘惑を退けよ。(ぬ)![]()
