i heart comedy
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clown town city limits

i heart comedy-執事


表題の「Clown Town City Limits」を見に行った。知り合いのコメディアンが出ている事、clown(ピエロ)が出てくるんだろうな、位で何の期待もせず、ご飯食べた後にフラッと寄ったのだが、これが最高に(くだらなく)面白かった。

場所は昔のコメディアン、steve allen にちなんで名付けられているSteve AllenTheater。ハリウッドの端っこにある100席程度の小劇場。割とアングラなコメディを中心に毎日スケジュールされている。半分くらいは面白いけど、残りは「?」って取り残されたりする内容も多い。ロスっぽくないさわやかじゃない観客が多い。だから私はここが好きなんだと思う。

Clown Town City Limitsの登場人物は4人。主人公BigBugs(ビッグ・バグ)はアル中で仕事皆無のピエロ。ゴミの溜まった部屋の中には車椅子が一つ。そこに座りっぱなしでいたずら電話の相手をマジでしてるかなりアホな中年男だ。なのに彼には執事(アドルフ)がいて何かと身の回りの世話をしてもらっている。アダムスファミリーの執事の様なアドルフは先祖代々執事で初仕事は故郷スウェーデンのIKEA家具店だったらしい。英語がわかるのかわからないのか、ビッグ・バグに怒鳴られようが何を頼まれようがマイペース。もう一人、この家に住んでいるのがCorky。イギリスのクラウン学校を出、アメリカに来てロデオクラウンチャンピオンにもなったエリートらしいが今ではきちんと話す事ができない程イカレてしまっている。この3人とライバルで人気者ピエロの whistles(ウィッスル)が引き起こすドタバタスケッチコメディー。ビッグバグもコーキーもloser(ルーザー)、負け犬だ。性格も悪く自分中心。そしてコーキーが話せない理由はどうもダイナマイトとビッグバグにありそうだ。ドタバタの中に、ピエロ、そしてどん底にいる人間の哀愁が散りばめられ、チャップリンやキートンを彷彿させられる。すごいのはコーキーと執事がきちんと話せないので、殆どの台詞はビッグバグなのにも関わらず、4人の性格がすぐにきちんとわかり、嫌な奴らなのに話についついのめり込んで笑っている自分がいるのだ。これは作家と演出がしっかりしているのと、この4人のパフォーマーの才能だと思う。5分から10分程度のスケッチが7、8本あり、ライブバンドが裏でうまい事演出を助けている。

こんな小劇場に出ていながらこの4人、わりかしテレビや映画の名脇役たち。ロスやニューヨークはこういう生の才能を近くで見られる。だからといってライブですごい!なんて思えるのはまれである。どこでもある事で、小劇場のほとんどで行われるショーは「友達」のショーだからしょうがないから見に行って面白くなさ過ぎで、お世辞の苦手な私は台本あげるの大変だったでしょ~、とか言ってお茶を濁す。一度スケッチコメディーを見に行ったとき、あまりのくだらなさに何も言う事がなくスケッチのタイトルにあった「CATRAPE(猫のレイプ)」っていいネーミングしたね!なんて訳わかんないコメントをした事もある。小劇場は実験の場。なのでこういう場でいいものを出してるsteve allen 劇場とClown Town City Limits に大拍手。これからも楽しみにしてます。

今週は他にも友達のプロデュースした「コメディ」の試写会にも行って来た。これは clowntownとは全く逆で脚本、演技、演出、音楽、音効全てにおいて最悪だった。インディ系で予算も2千万円くらいだったらしいが、それは面白くない事の理由にはならない。コメディ映画に必要なものはただ一つ、笑い。笑わせられなかったらコメディじゃない。だからといってドラマとして成り立つか、といったらそうでもない。大笑いしなくてもいい、クスッとでも、ダークな笑いでも何でもいい。そう言う笑いのつぼを作るのに2千万はかからんだろう。古今まれに見る駄作であった。

Steve Allen劇場の近くに住んでいた時はここでボランティアとしてチケットもぎりや飲み物を売ったりして無料でショーを見たり、大学の卒論にも書いた kids inthehallのメンバーにも会うことができた。チケットは殆ど10ドル前後、ディスカウントチケットだと半額だったりするので goldstar.com等行く前にチェックするのをお薦め。clown town は$10。こういうrawなエネルギーのあるコメディは最高。

トレーラー、youtubeでチェックできます。
http://www.youtube.com/user/jafurarrow#p/a/u/0/blANRE0bUtY

レイト・ナイト・トークショー

I'm with Coco!
1954年から続く深夜トーク番組、トゥナイト・ショー(NBCネットワーク)。この番組に年明け早々異例のニュースが飛び込んだ。
故ジョニー・カーソンが1962年から92年の30年に渡ってホストを続け、アメリカ人の夜には欠かせない番組としてその人気を確立した。月曜日から金曜日まで毎晩11時半から1時間の帯番組。まずモノローグで時事ネタを笑いにし、ハリウッドスター、ミュージシャン、コメディアンがゲスト出演し、その間にバラエティショーの様なコメディのスキットを入れたりする。最近では大統領候補が人気確保に必ず選挙前には出演するようにもなった。説明が長くなったが、いずれはこの番組ホストになるのが多くのコメディアンの夢である程の大きな番組なのだ。
そんな夢が叶った一人、コナン・オブライエン。ハーバード大学卒業、人気番組シンプソンズ、サタデー・ナイト・ライブの作家だった彼は17年前、トゥナイト・ショーの直後に始まる「レイト・ナイト」のホストに抜擢され若者を中心に人気を得る。そして、昨年6月から念願のトゥナイト・ショーのホストに就いた。しかし!その就任からたった7ヶ月でホスト降板せざるを得ない、という立場に追い込まれた。要は5年前に引退してコナンに番組を引き継ぐ、と約束した前のホスト、ジェイ・レノの新番組の数字があがらず、NBCの支局たちが広告売り上げが下がる、と抗議したことにNBCがジェイ・レノを11時半に戻しコナンを12時に押すと対策を打ち出した事が問題の始まり。ジェイは古巣に戻れて嬉しいが、毎晩11時半に始まる「トゥナイト」ショーを受け継いだはずのコナンとしては腹が立つ。ファンもそんなアホな、と各地でデモが起り「I'm with Coco」というコナンを応援するグループができ、7千万人以上がウェブ上で登録している。一気にレノ・バッシングが広がり、他のトークショーホストたちもレノ&NBC非難のジョークで盛り上がった。コナンは「地球上の皆様へ」と大惨事が予測されるNBCの方針と共にはやっていけない、という声明を発表し、降板を明らかにした。
そんなこんなでニュースが入ってからわずか2週間でコナンのトゥナイト・ショーは打ち切りになり、22日の最終回にはコナンにCocoというニックネームを授けたトム・ハンクスをはじめビックネームたちがゲストにやって来て番組は幕を閉じた。かといってコナンのキャリアは終わった訳ではない。同情も入って人気も最高値になったコナンには山ほどのオファーが入っている。しかし、NBCとの条件9月1日までは新しいショーを始められない。私は17年前、コナンがトークショーを始めた当時からの大ファンである。このコナンのニュースをきっかけにアメリカのコメディ事情をブログしていこうと思う。どうぞよろしく。奇遇にもジョニー・カーソンの命日はコナンの最終日の翌日、23日である。5年前に亡くなった紳士だったジョニーと同じく頭もよく人間も出来ているコナン。ジョニーもきっとI'm with Cocoと思っているだろう。

ちなみに冬期オリンピック後の3月頭からジェイ・レノがトゥナイト・ショーのホストに復帰するらしい。彼を面白いと思った事は一度もない。しかし、馬鹿なふりして頭がいいのか、ジョニー・カーソンから引き継ぐ時も色々問題をおこし、カーソンが推薦していたデイビット・レターマンからホストの座を奪い取った。

付け足し:
コナンとそのスタッフ(約200人。そのうち70人近くがコナンと共にトゥナイト・ショーの為にNYからロスへ引っ越してきた)にNBCが契約解除金として払う額は60ミリオンを超える。

$i heart comedy-I'm with coco