小さなボランティア団体をつくることになったけど
会の方向性については、まだまだ慎重に決めたいと思っています![]()
なぜなら「支援する人」「支援される人」という関係性を、できるだけ作りたくないから。
不登校の初期に感じる、先の見えないつらさ。
その時期は、私はもう通り過ぎました。
学校に行かなくても、選択肢はいろいろあることも知っています。
でも、悩みがなくなったわけじゃない。
悩みは、その時その時で変わるし
悩みがない時だって、もちろんある![]()
これまで、不登校親の会に参加したり、
自分でも何度か、そういう場を開いてきました。
その中で感じてきたのは、
不登校の経験が長かったり、子どもの年齢が高くなった親ほど、
「自然とアドバイスする側に回りやすい」ということです。
もちろん、経験談を聞きたい時もある。
でも、いつもそれを求めているわけじゃない。
うまく言えないけど
たとえば、ゲームの話。
「ゲームばっかりやってたけど、動き出すタイミングが来るまで待ってたよ」
「ゲームはルールを決めてやってたよ」
そういう話を聞きたい時も、確かにある。
でも、子どもは揺れるし、成長するし、
家庭の状況も、その時々で変わっていく。
誰かの経験が、今のわが子に、そのまま当てはまるとは限らなかったりする。
「ゲームの音、うるさいんだよね。」
それだけを、
答えも、正解も、目標もなく、
ただ言える場所にしたい。
私自身が
アドバイスをもらうとどうしても
「お礼を言わなきゃ、ちゃんと受け取らなきゃ」
って、思ってしまうタイプだから![]()
最初はよくても、
それが積み重なると、だんだんしんどくなる。
だからこそ、
最初から「アドバイスは求められた時だけ」
が共通認識の場を作りたい。
誰かを正しい方向に導く場所ではなく、
誰かを変える場所でもなく、
「今、そうなんだね」
って言える場所。
そんな関係性を大切にした、小さな団体でありたいと思っています。
同じ立場として、その時々の思いを持ち寄るピアサポートの場。
話す人も、聞く人も、対等で、無理をしない。
必要な時にだけ、そっと言葉を差し出し合える。
そんな関係性の場づくりをしていきたいです![]()