

こんにちは。
今年の8月、日本航空123便の墜落事故から40年ということで、お盆前後に多くの特集番組が組まれていましたね。
昔は、飛行機の墜落事故が多くて、私よりも10歳以上上の年代の方は、出張で遠方に行く際も、「墜落するかもしれなくて怖いから」という理由で、飛行機ではなく新幹線を選択される方が結構多くいらっしゃる印象です。
私は、当時、まだ子供で、ニュースの内容をあまり理解できていなかったのですが、「大規模な航空機の墜落事故があり、多くの方が亡くなってしまった」ということは当時から理解していました。
では、その原因は?
これについて、墜落事故以降、気にしたことがなかったので調べてみました。
運輸省航空事故調査委員会の報告書による公式の見解によると、「ボーイング社の修理ミスによる後部圧力隔壁の損傷」とされています。
日航機123便は、事故の7年前に大阪・伊丹空港で尻もち事故を起こしていて、その際に機体後部の圧力隔壁が破損し、ボーイング社で修理を行った際、マニュアルに定められた本来のやり方ではなく、十分な強度を得られない方法で行われたので、飛行のたびに金属疲労が蓄積して破損し、内部から噴き出した空気の圧力で尾翼の一部と油圧装置を吹き飛ばした、と。
当時は、テレビ局や新聞社が報道する情報がすべてだったと思いますが、
国民全員がスマホについているカメラを持ち、
全世界に発信できる現代に起こった事故だったら、もっと違う結論が明らかになったかもしれません。
この事故の原因についても、ネットでも様々なことが書かれていて、
はじめは半信半疑でした。
そんな時、以前、ブログでも、この本を紹介されていた方がいらっしゃって、気になって購入しては見たものの、読んでいなかった本があることを思い出しました。
森永卓郎さんの「書いてはいけない」です。

森永さんは、元気なころ、夫が毎週みていた「がっちりマンデー」にレギュラー出演されていて勝手に親しみを持っています。
この本は、2023年12月にステージ4のがんを宣告され、病と闘いながらも、40年にわたる彼の研究者人生の集大成として「世に問いたい」と遺書のように書き残された渾身の一作です。
主に、
・ジャニーズの性加害
・財務省のカルト的財政緊縮主義
・日本航空123便の墜落事件
について書かれているのですが、
日本航空123便の墜落「事件」のことが、一番衝撃的でした。
特に、日本航空123便の部分についてはざっと読んだ後、もう一度読み返してみたのですが、読めば読むほど、森永さんが書かれていることが真実に思えて仕方ありません。
これが、事実だとしたら、もしかしたら助かったかもしれない命を亡きものにされてしまった遺族の方の哀しみはいかほどかと。
国が本当に守るべきものって何なのかと。
「正しさ」とは何なのかと。
すごく、やるせない気持ちになりました。

この本の内容について、夫に話したんです。
そしたら、
「そんな話、知りたくなかった。そんな本も読んでほしくない」
と言われました。
「そんな本を読んで、何の役に立つのか?自分には関係ないし、どうでもいい話だ」と言われたので、
「世の中にはこんな一面があるんだとか、今、アメリカに対して日本が弱い立場なのは、こういう部分が絡んでるんだってわかるのは意味があることと思うし、これから同じ過ちを繰り返さないために、まず何より本当のことを知っておく必要があると思う」などなど答えた私。
私は、ジャーナリズム精神旺盛で、世の中の裏側にある真実を知りたいとか、分からないことを理解したいという気持ちが他の人より大きい気がします。
夫は、表にあることがすべてだと思って生きてきて、これからもそんな表の部分だけを見て生きていきたいと思っている素直な人です。
こういう部分で、夫と価値観が違うよなあ・・・って考えてしまいます
夫は、エンターテイメントとか、毎日のプロ野球の試合とか、大谷が今日もホームランを打ったとか明るい話題に興味があるようで。
私は昔からスポーツに疎く、それぞれの人が頑張るのはすごいなぁっておもうけど、自分には関係ない世界の話で、毎日色んな種目のスポーツを見まくる夫にちょっとうんざりしています。
どっちが正解かってことではなく、これこそ、「価値観」が違うってことなんだと思いますが・・・
結婚するなら「価値観」が合う人と、合わない人、どっちがいいか問題ってありますよね。
堅実な金遣いや、音楽好きなところは夫とあっていると思っているのですが、興味関心の分野が若干違う気がする今日この頃。
私は、昔から「考えすぎる」ところがあるので、夫のように「考えない」もとい「考えすぎない」楽観的なところは、見習うべき一面でもあるとは承知しているのですが、好きな本の分野とか、思考の方向に関する「価値観」も一緒の人と結婚していたら、どんな人生だったんだろうなあ・・・って考えたりしています。
話があちこちいきますが。
森永卓郎さんの遺書に等しい渾身の一作、「書いてはいけない」興味のある方は是非読まれてみてください。
日本航空機事故(事件?)に関しては、青山透子さんや小田周治さんも粘り強く取材されています。

