日々是好日って聞かれたことありますか?
漢字を読んで、
「ひびこれこうじつ」だと勝手に思っていたのですが、
「にちにちこれこうにち」と読むそうです(諸説あるかもです)。
意味は・・・・
人生には、順境のときも、逆境の時もあるが、
喜びを求めて悲しみを嫌うのではなく、
すべてを人生の味わいである、と受け止めて生きるという
禅の教えです。
逆境に強い
とか、
逆境に負けるな
とか、
ピンチはチャンス
とかいいますが、
逆の、「順境」という言葉を意識したことって、
私はあまりありませんでした。
平たく言えば、
「いいことが続いているとき」
とか、
「幸せなとき」
っていう感じでしょうか。
「逆境」とか「辛いこと」「不幸な出来事」
に意識を向けがちで、
「順境」とか「幸せなできごと」
にあまり意識が向いていなかったように思います。
かたや、
なんとなく、「幸せに生きていきたい」という
漠然とした願いがあって、
「辛いこと」や「不幸な出来事」は、
「幸せに生きていく」ために、あってはならないものであって、
できれば避けたいもの、起こってほしくないもの、
と思ってしまいがちです。
だけど、
いいことだけでなく、
たとえ、
よくないと思える出来事であっても、
すべてを「人生の味わい」として受け止めて生きる、
というのが「日々是好日」なんですね。
不妊治療をしていると、
なかなかうまくいかないことがほとんどで、
なくなったお金と時間を
「すべてどぶに捨てたも同然!」
っと思って、自暴自棄になることもありますが、
「今度はうまくいくかも」
って思ったり、
「陰性判定で落ち込んだり」
という気持ちを経験するために、
貴重なお金と時間だった、ととらえることもできます。
決して、「赤ちゃんを授かる」という結果だけでなく、
それにまつわるいろんな出来事も、
自分の人生のひとコマとして、
大切にすべきものなんだなあ・・・・
と、あらためて、気づかされました。
と、同時に、
こんなふがいない私と、穏やかな日々を過ごしてくれている夫に、もっと優しくしてあげたいなあ、と思った今日この頃です。
そういう目でみると、何気ない毎日が、
ちょっとだけ輝いて見える気がします