ある朝、緊急の保護依頼が入りました。
前夜に2匹を発見し、保護してくださったご依頼者様の元へ向かうと、2匹とも体は冷え切り、1匹は声もなくぐったりと動かず…
もう1匹はお腹が空いて、一生懸命鳴いています。車の暖房を強く炊いて急いで代表の家へ向かい、命を託します。

100gもない小さな命。声も出せなかった子は、あっという間にお空へと旅立ってしまいました…
ほんのいっときだけでも、あぁ温かい…と思ってくれたかな。

安らかなお顔。

綺麗なサビ柄の女の子。あちらでは温かいように、温(おん)ちゃんと名付けました。

小さな手。今度生まれ変わったら、ぜったいにママの手を離さないように良く言い聞かせて、見送ってきた、その翌日。
残念ながら、もう1匹も息を引き取ったとの連絡が入りました。
保護時は生きようと一生懸命鳴いていましたが、暖かい毛布にくるまれて、美味しいミルクを貰って、安心しちゃったのかな。
温ちゃんと同じ所へ行ってしまいました…

やはり、とても安らかなお顔です。

推定10月14日生まれ。10と4でとよちゃんと名付けたこの子に、お腹の中からずっと一緒だった温ちゃんの写真を持たせました。

あちらで再会。寂しくないね。


メンバーより↓
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とよちゃん、温ちゃん、今度は2匹一緒に幸せ掴もうね
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ホントだよ。2匹とも、今度はちゃんと暖かいお家に生まれて来るんだよ!
K代表、預かりママのIさん、2匹に優しい温もりをありがとうございました。
温ちゃん、とよちゃん、おやすみなさい…
🐈⬛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
母猫に放置されてしまった乳飲み子、まして、この寒空の下に長時間いた子を人間の手で成長させる事は、とても難しい。
我々の思う本来の保護活動とは、子猫を保護して里親様の元へ無事届けることが第一ではありません。
温ちゃんやとよちゃんの様な不幸な命を増やさない為、野良猫の去勢避妊手術を進めることが最も重要と考え、日々奮闘しています。
住民と地域猫が幸せに共生していける環境を実現すべく、今後とも、皆様の暖かいご理解とご支援を、どうぞ宜しくお願い致します。