皆さんこんばんは、安孫子です。

昨日、2024年7月7日

Candy Boyが約8年の歴史に幕を下ろしました。

以前所属していたグループが解散するというのは

実家が無くなるみたいな感覚で、正直とても寂しい思いです。

僕は1年半前に卒業したけれど、それまで7年間彼らと同じ時間を過ごし、同じ夢を見て、嬉しさも苦しさも分かち合って来ました。

卒業してからもよく連絡を取り合っていました。

大袈裟でもなんでもなく寝食を共にして来た彼らは、僕にとっては家族です。

彼らが卒業する瞬間には

Candy Boyが終わるその瞬間には必ず立ち会いたい。

そんな思いでCandy Boy卒業公演「Candy Boy CAFE ～See You BONBON～」を見届けさせていただきました。

会場に入ると、いつものスタッフの皆さん、今までお世話になった沢山の関係者の方々、そしていつもそばにいてくれたファンの皆様の姿があり

嬉しい気持ちと共に「ああ、大好きなこの空間は今日で最後なんだ」と実感しました。

公演が始まり

曲が始まり、終わる度に

その曲を練習した時間や、披露した公演、曲にまつわる思い出が浮かんでは消えて

みんながあんなに時間を費やして磨いてきたものが、もう二度と披露されることはないのだと

どうしようもなく切ない気持ちになりました。悔しい気持ちにもなりました。

それと同時に、自分が卒業した後も彼らがCandy Boyを続けてくれていたことに僕はこんなにも救われていたのだと実感しました。

メンバーがいなくなるって、グループにとってはとても大変な事なんです。

ダンスのフォーメーションも全曲変わるし、芝居の役どころも変わる。積み上げて来たものをまた積み直す苦労が生まれる。残るメンバーにとってはマイナスしかありません。

それなのに、僕が卒業する時に彼らは快く送り出してくれました。文句一つ言わず、背中を押してくれました。

最後までCandy Boyを全うした4人には感謝しかありません。

4人の最後のパフォーマンスは本当に素晴らしかった。本当に格好良かった。

観に来てくれる人の心を動かす為に僕達役者は時間を費やして芝居を作っているわけですが

やはり一つのことに人生を費やして来た人間の二度とない瞬間には、

本物には敵わないのだと感じました。

4人のCandy Boyとしての最後のパフォーマンスは深く深く観ていた人の心に刺さり、大きく心を動かしました。

全てではないけれど、これまで歩んできた道のりのほとんどを知っている僕は涙が止まりませんでした。

まあ一曲目の時点で少し泣きそうになり、間でちょくちょく泣き、寛隆の挨拶で滅茶苦茶に泣き、「おそろいのハンカチ」で号泣して最後の方はずっと泣いていたのですが

1番泣いたのは、メンバーが一度退場し、アンコールで出てくるまでの間です。

Candy BoyのCAFE公演に、アンコールという文化はありません。

カフェを舞台にして歌、ダンス、お芝居を披露する唯一無二のエンターテイメント

それは、いつだってお客様が静かに、マナーを守ってパフォーマンスを受け取ってくれて、一緒にCandy Boy CAFEという空間を作ってくれているから成立するものでした。

メンバーが退場し、照明が落ちた会場で

いつも静かに見守ってくれているファンの皆様が割れんばかりの拍手と手拍子をしてくれていました。

メンバーが着替えて出てくるまでの数分間、その手拍子が小さくなることはありませんでした。

メンバーに対するファンの皆様の「ありがとう」が痛いほど伝わってきて

関係者席の隅っこで嗚咽が出るくらい泣いていました。

Candy Boyは、こんなにも愛されていたんだ。

自分がCandy Boyとして過ごした7年間と

お手本の無い中でみんなで作り上げてきたものがどんなものだったのかの答えを貰ったような気がしました。

誠に勝手ながら、そう思いました。

僕は卒業公演というものが出来なかったのですが

4人のメンバーが卒業公演をすることができて

そこに満員のファンの皆様がいてくれて

メンバーが最後に素敵な景色を見ることができて本当に良かったと思います。

どの立場から物を言っているのかよく分かりませんが

Candy Boyを愛してくれた皆様

本当にありがとうございました。

知弘くん、大翔くん、大智、寛隆、本当にお疲れ様。

最後まで一つの事をやり切った4人は、この先何があってもきっと大丈夫。

Candy Boyは解散しましたが、僕は相も変わらずメンバーの味方なので

今度は僕が彼らの背中を押してあげられるように、今後の彼らの為に僕に出来ることはしたいなと思います。

…なんで僕がこんなに長文のブログを書いてるんだ。

胸に秘めておけばカッコいいと言ってもらえそうな事を、またつらつらと書き綴ってしまいました。

まだまだカッコいい大人にはなれそうにありません。

それでは今日はこの辺で。

おやすみなさい。

安孫子宏輔

おわりはじまり。