教育問題備忘録

教育問題備忘録

このブログはご覧いただいている生徒や保護者の皆さんにとって社会問題を考える「教材」になる記事を集めています。

いじめ110番
人権110番

4/2(火) 12:45配信
毎日新聞

 神奈川県教育委員会は1日、児童生徒や18歳未満にわいせつ行為に及んだ教員を一律に免職とするよう懲戒処分の指針を改定した。2023年度にわいせつ行為で懲戒処分したケースが相次ぎ、「厳罰化」で綱紀粛正を図る。

 指針は不祥事が発生した際に懲戒処分を下す目安となるもの。これまでは、わいせつ行為の相手が勤務先の児童生徒なら免職、勤務先以外なら免職か停職としていた。

 県教委によると、23年度に児童生徒や外部の女性へのわいせつ行為で懲戒処分した教職員は11件に上り、「不祥事ゼロプログラム」を始めた06年度以降最多になった。

 22年4月に施行された「教員による児童生徒性暴力防止法」に伴い、文部科学省は都道府県などに対し、児童生徒にわいせつ行為をした教員を原則免職とするよう通知していた。【蓬田正志】
4/3(水) 15:43配信
読売新聞オンライン

 鹿児島県教育委員会は2日、児童に体罰をしたとして、鹿児島地区の小学校の女性教諭(57)を減給3か月(10分の1)の懲戒処分にした。

 発表によると、教諭は2022年10~11月、教室で児童3人を指導する際、手のひらで頭をたたいたり、ペンで額をたたいたりするなどの行為を少なくとも9回行った。児童にけがはなかった。

 また、教諭は22年度中、この児童3人に対し、「先生をいらいらさせたいの」「泣くんだったら出て行って」などと不適切な発言を複数回したという。保護者からの申し出で発覚した。
4/4(木) 11:58配信
朝日新聞デジタル

 教員によるわいせつ事案のきっかけの一つになっているとして、栃木県教育委員会は3日、児童・生徒とのSNSでの私的なやりとりを禁止し、懲戒処分の対象にすると発表した。だが、SNSは部活などの連絡などにも使われていて、今後線引きは難しそうだ。

 県教委によると、禁止するのはLINEなどのSNSや電子メールなどを使った児童・生徒との私的なやりとり。管理職の許可無しに私的なやりとりをした場合は戒告。さらに、内容が著しく悪質なケースでは停職または減給とする。

 背景には、SNSが教員による児童・生徒へのわいせつ事案の引き金になっている実態がある。

 県教委によると、2014~23年度の10年間に、児童・生徒へのわいせつ事案で懲戒処分を受けた教職員は16人。うち14人がSNSでやりとりをし、「個人的な相談などがきっかけになっていた」(義務教育課)。特に、23年度に処分された4人はすべてSNSが端緒になっていたという。

 問題を受け、県教委は昨年10月に臨時校長会を開催。免職処分とする対象について、従来の性行為やわいせつ行為に加え、盗撮などに該当する行為も含めた。また、SNSでの私的なやりとりも規制を強めることにした。

 3日の会見で新たな対策を発表した県教委の阿久沢真理教育長は「私的なやりとりは禁じ、使う場合はしっかりした管理下で行うようにしたい。市町の委員会にも県との整合性ある対応を求めていきたい」と述べた。

 ただ、「私的なやりとり」の線引きの詳細は決まっていない。現場では、既に部活の練習日程の共有などでSNSが使われているが、顧問がSNSで日程の相談に乗るといった行為が禁止されるのか、などの判断基準は今後つくるという。

 22年に同様の制度を設けた広島県教委は23年1月、個人のSNSで生徒に連絡をした県立高の教員2人を戒告の懲戒処分にした。ともに部活の連絡をしただけだったが、同教委は「閉じた空間での一対一のやりとりは不祥事につながるリスクがあった」と説明する。

 学校側は線引きに悩まされそうだ。宇都宮市教委の担当者は「すでに生徒・児童とのやりとりは禁止し、必要な場合は保護者とするように徹底している」と話す。一方、ある高校の運動部の責任者は、「緊急時や体調不良などの連絡ではSNSを使っている。どういう場合には許されるのか、具体的な基準を早く示してほしい」と訴える。

4/8(月) 18:29配信
朝日新聞デジタル

 仏教系の進学校として知られる私立清風高校(大阪市天王寺区)の男子生徒(当時17)が試験でカンニング後に自殺したのは、教師の不適切な指導が原因だとして、両親が8日、運営法人「清風学園」に計約1億円の賠償を求めて大阪地裁に提訴した。

 訴状によると、男子生徒は2年生だった2021年12月、期末試験でカンニングをして監督官に見つかった。別室で事情を聴かれた際、教師からカンニングはひきょう者がやることだと叱責(しっせき)された上、「全科目0点」「自宅謹慎8日」「写経80巻」「反省文作成」などの処分を受けた。生徒は2日後、自宅近くで死亡しているのが見つかった。

 訴状で両親側は、同校が日頃からカンニングはひきょう者の行為と生徒に指導していたとして、「今後の学校生活で周囲からひきょう者と思われる恐怖心を感じたことがきっかけ」と指摘。さらに「大量の課題で冷静な判断能力を失わせて自死させた」として、学校側の安全配慮義務違反を主張している。

 生徒の自死後に学校側が設置した第三者委員会は、学校側の指導と自殺との因果関係を否定したが、両親側は生徒にアンケートを行っていないなど第三者委の調査は信頼できないと訴えている。

 学校側は「訴状が届いていないので、現時点ではコメントできない」としている。(山本逸生)
4/8(月) 5:03配信
読売新聞オンライン

 岐阜県立岐阜高校の硬式野球部監督だった男性教諭(52)が部員に不適切な言動を繰り返したとして、県教育委員会から文書訓告処分を受けていたことがわかった。処分は2月20日付。教諭は今春、監督を外れた。

 県教委や同校関係者によると、教諭は監督だった2021年4月~23年10月頃、部活動の指導中、部員に「クソガキ」「頭が悪い」などの暴言を吐いたり、教諭の私物のたばこを取りに行かせたりしたほか、ミスをした部員を「バカ」「アホ」と叱責(しっせき)するなどの不適切な言動を繰り返した。教諭はこれらの事実をおおむね認めているという。

 教諭は11年夏、前任の同県関市立関商工高を初の甲子園出場に導き、14年に岐阜高の監督に就任。19年には部員の頭をバットでたたくなどしたとして、減給10分の1(3か月)の懲戒処分を受けた。

 同校野球部は1884年創部で、83年に活動を始めた青山学院高等部(東京)と並び、国内の高校野球部で最も歴史があるとされる。甲子園には春夏通じて6度出場している。
教委は「子どもたちへの影響」理由に学校明らかにせず
4/5(金) 20:53配信
RCC中国放送

校内の更衣室で、同僚の女性教諭を盗撮しようとしたとして、この学校に勤務する教諭の男(30)が逮捕されました。

性的姿態等撮影未遂の疑いで逮捕されたのは、福山市駅家町に住む、福山市内の公立学校教諭の男です。

警察によりますと、男は3月13日午後1時すぎ、福山市内の自らが勤務する学校内にある男子更衣室の隙間から、隣の女子更衣室に向けてスマートフォンを差し入れて、更衣室で着替えていた20代の女性教諭を撮影しようとした疑いが持たれています。女子更衣室側に置かれたロッカーが遮蔽物となって、撮影はできず未遂に終わったということです。

警察の調べに対して男は「間違いありません」と容疑を認めているということです。

被害を受けた女性教諭は、当時は被害に気がついていなかったということですが、別の日に同様の被害があったことから警察に届け出をしたところ、今回の事件が発覚したということです。

警察によると、更衣室は教員専用のもので、1つの部屋の中に壁を設置して男性用と女性用とで分けていたということです。事件当時、男は勤務時間中でした。

警察がいきさつを調べるとともに、余罪など詳しく捜査しています。

教諭の逮捕を受けて、福山市教育委員会は「事実関係を確認した上で、厳正に対処して参ります」とコメントし、男が勤務する学校については、「学校に通う子どもたちへの影響がある」として公表を差し控えるとしています。

4/7(日) 16:54配信
日テレNEWS NNN

茨城県にある自分が勤務する小学校の空き教室にスマートフォンを設置し、着替え中の女子児童らを盗撮しようとしたとして、25歳の教諭が逮捕されました。

逮捕されたのは、茨城県筑西市に住む小学校教諭の水口大翔容疑者です。警察によりますと、水口容疑者は今年2月16日、県西地域にある勤務先の小学校の空き教室にスマートフォンを設置し、着替え中の女子児童らを盗撮しようとした疑いが持たれています。

この小学校では女子児童らが、この空き教室を着替えに使用していたということで、調べに対し、水口容疑者は容疑を認めているということです。

警察は設置されていたスマートフォンを解析するなどして、事件の経緯を詳しく調べています。
生徒とキスする教師に生徒の顔を拳や平手で殴った上に隠蔽図る教師…止まらぬ不祥事 とんでも行為が次々と【静岡発】
4/1(月) 18:32配信
FNNプライムオンライン

教職員の不祥事が止まらない。静岡県内で懲戒処分を受けたのは3月下旬だけで9人に上り、このうち4人は免職となっている。教育委員会は“お決まり”のように「研修を実施する」と話すが、その効果は一向に見えてこない。

生徒に好意を抱き自らアプローチ
3月28日付で浜松市教育委員会が懲戒免職処分としたのが市立中学校に勤務していた男性教師(20代)だ。

この教師は2023年6月から11月にかけて、校内や別の場所で在学中の女子生徒を抱きしめたり、キスをしたりしたほか、2人で市外へデートに出かけたという。

浜松市教委によれば男性教師が女子生徒に対して好意を抱き、あろうことかSNSのダイレクトメッセージ機能を使って自らアプローチしていたそうだ。

不適切な行為は男性教師が同僚に相談したことで発覚し、学校内で起きた事案であることから校長も戒告処分となっている。

「男性に興味が…」盗撮で懲戒免職に
また、別の男性教師(20代)は2024年2月24日、浜松市内にある入浴施設に滞在していた際、浴場にいた男性をスマートフォンで盗撮したとして懲戒免職処分となった。

盗撮行為に気付いた施設の従業員が警察に通報したことで市教委の知るところになり、調査の中で男性教師は2023年8月以降、市内にある複数の入浴施設で計10回ほど盗撮に及んでいたことを“自白”。

男性教師は「男性に興味があった」と動機を話した上で「欲求を抑えられなかった」と口にしたという。

暴行にウソ…それでも停職わずか1カ月
悪質性という意味ではこちらも…。

浜松市内の市立中学校に勤務している男性教師(30代)は2023年9月26日、担任を受け持つクラスの生徒が学級活動に参加しなかったことに激高し、トイレに連れ込んで顔面を拳や平手で複数回殴った上、頭部を壁に複数回叩きつけ、全治1週間のケガを負わせた。

これだけでも十分に教師としての資質を疑わせる行為だが、男性教師は当初、校長などに対して「トイレに連れ込んだ際、壁に顔や頭がぶつかった」などと虚偽の説明をして、殴ったことについては言及しなかったそうだ。

また、保護者に対しても同様の説明をしたが、生徒が殴られたことを保護者に告げたことでウソが明るみになり、学校側が再確認したところ事実を認めるに至った。

男性教師は後に書類送検され、2024年2月14日には傷害罪で罰金20万円の略式命令を受けている。

それにも関わらず浜松市教委が下した処分は停職。それもわずか1カ月だ。

市教委は「過去の同種事案や処分基準と照らし合わせた」と言うが、これだけ教職員の不祥事が相次ぐ中で処分基準を再検討するという話は一切聞こえてこない。

不必要かつ不適切な身体接触繰り返す
一方、静岡市教育委員会は特定の生徒を抱きしめたり、手を握ったりと不必要かつ不適切な身体接触を何度も繰り返した中学校の男性教師について、3月25日付で懲戒免職処分とした。

被害は生徒の保護者が校長に相談したことで発覚し、男性教師は保護者に直接謝罪したという。

車中で生徒とわいせつ行為
さらに、静岡市内の中学校で特別支援教育の支援員をしていた女性職員は、2024年2月から3月にかけて勤務時間外に自らの車の中で複数回にわたって、わいせつな行為に及んだとして同じく3月25日付で懲戒免職処分となっている。

女性職員は不適切な行為について自ら校長に申告し、「生徒にも社会にも大変申し訳ないことをした」と話していたそうだ。

免職事案でも会見開かず…その理由は?
静岡市教委は、今回の2つの免職事案について会見を開くことなく文書で発表しただけで、その理由について「発表資料の内容以上に伝えられることが無い」と話していた。

ところが、3月26日の定例会見でこの件を問われた難波喬司 市長が「会見しないというのはあり得ない」と断罪したのを見て慌てたのか、「会見を行わない理由について説明が不十分だったために正しい情報を伝えることが出来なかった」と釈明。

その上で「事案の性質上、被害生徒を守ることを最優先に考え、会見という手法を使わないという判断をした」と弁明したが、前述の通り“奇しくも”浜松市教委が類似する事案で会見を行っていることや処分を受けた教師の年代なども明らかにしていることを鑑みれば、静岡市教委の後ろ向きな姿勢が見て取れる。

県教委は免職事案こそないが…
このほか、県教育委員会では免職事案こそなかったが、自動車で通勤中に前方不注意が原因で道路を横断していた女性をはねて死亡させた県東部の小学校に勤務する男性教師(37)が3月21日付で停職1カ月の懲戒処分を受けた。

ほかにも、島田市の市立小学校に勤務する男性教師(45)は2023年9月、担任を受け持つクラスの児童7人から集金した彫刻刀代(1万5370円)を紛失したことに加え、公務での使用を申請していた自家用車の任意保険が失効しているにも関わらず、2022年12月から2023年9月までの間、計19回にわたって公務のために自家用車を使用したとして戒告処分に、県立富岳館高校に勤務する男性教師(54)は2023年4月から2024年1月までの間、虚偽の勤務実績を入力して特殊勤務手当(計13万8600円)を不正に受給したほか、部活動の遠征に同行していないにも関わらず虚偽の申告をして旅費(計9200円)を不正に受給したとして減給10分の1(4カ月間)となった。

懲戒処分の発表にあたり、浜松市教委も静岡市教委も県教委も一様に「綱紀粛正や倫理観の向上を図る」「実践的な研修を行う」といった言葉を並べている。

そして、それは今回に限ったことではなくいわば“お決まり”の文言だ。

だが、不祥事は一向に減る気配を見せない。

過重労働などを背景に、文部科学省によれば公立学校における教員採用倍率(2022年度実施)は6年連続で下落し、3.4倍と過去最低を更新するなど、以前と比べて“質”の確保に頭を悩ませているという側面もあるだろうが、今こそ通り一遍の言葉ではなく不祥事根絶に向けた本気度が問われている。

(テレビ静岡)
4/1(月) 16:06配信
ABCテレビ

 以前勤務していた小学校の職員室に侵入し、教員2人の財布から計1万8000円を盗んだとして、大阪市立中学校の職員の男が逮捕されました。
男は、卒業式の時間帯に盗みに入っていました。

 大阪市立中学校の職員、池田浩一容疑者(55)は3月18日午前、大阪市西淀川区の小学校の職員室に侵入し、女性2人の財布から計1万8000円を盗んだ疑いで逮捕されました。

 警察によりますと、池田容疑者は去年3月までこの小学校で勤務していて、盗みに入った時間帯には卒業式が行われていました。

 池田容疑者は警察の調べに対し、容疑を認めているということです。

 教職員の逮捕を受け、大阪市教育委員会は「市民の皆様の信頼を著しく失墜させる事態になっており、深くお詫び申し上げます。早急に事実関係を確認の上、厳正に対処してまいります」とコメントしています。
3/27(水) 21:07配信
朝日新聞デジタル

 風俗店で副業をしたとして、東京都教育委員会は27日、多摩地域の小学校の女性教諭(41)を停職6カ月の懲戒処分とし、発表した。

 都教委によると、女性教諭は昨年4~11月ごろ、勤務後や休日に週2回、複数の風俗店に勤務していた。仮想通貨の投資詐欺に遭い経済的に苦しく、「家族を養うためにやむを得なかった。児童、保護者の信頼を裏切り、心より反省している」と説明しているという。27日付で、辞職が承認された。

 このほか、男子生徒に馬乗りになって床に押さえつけるなどの体罰をしたとして多摩地域の都立高の男性主任教諭(63)が停職1カ月。指導として男子生徒を椅子の背もたれに布テープでまき付けるなどしたとして23区内の中学校の男性教諭(64)は減給10分の1(1カ月)とされた。

 また、別人になりすまし、知人の男性教員からセクハラ行為を受けたと虚偽の告発を都にした多摩地域の都立高の男性主幹教諭(48)が減給10分の1(3カ月)とされた。書類送検され、昨年11月に不起訴処分(起訴猶予)となった。(本多由佳)