男子高校生のにっちじょぉおおう!!!

男子高校生のにっちじょぉおおう!!!

ラスト男子高校生を駆け抜けてる俺。
そんな謎の多い男子高校生の日常を身バレしない程度に綴っていくんだぜ!!!

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『万事の地』へと続く霧が立ち込める坂道を半ば登ったあたり、黒衣に身を包み、狐の仮面を被った”ソイツ”が居た。俺は自分の片手剣をしかりと握り、”ソイツ”を切りにかかる。


「無駄ダ、如何ナル攻撃モ俺ニハ効カナイ」


”ソイツ”はモザイクが掛かったような、何とも言いつかない声で喋る。俺は”ソイツ”の腹に剣を奮う。


「言ッタロ?」


確かに”ソイツ”を切ったはず、剣を振り抜いたはず。しかし、何の手傷も受けていない。”ソイツ”の言った通り、如何なる攻撃も効かないとでも言うのか?


俺は地面を蹴って後ろに後退し、顔を上げ”ソイツ”を睨む。その時、







――空より、示寂桜の鐘が響く








「鐘ノ音ガ聴コエテイルヨウダナ・・・・コノ鐘ノ意味スルコト・・・・知ッテイルダロ?」


この鐘はある類に入ってしまった人にしか聴こえない。俺の後ろで固唾を呑んでいる岡田は当然聴こえていない。いや、聴こえていてはならない。


「約束したんだ。小野とも・・・・安部とも・・・・だからッ」


「オ前ニハ止メル事ナド出来ヤシナイサ・・・・我々ノ計画モ、全テヲ・・・・ダカラコウナル運命ナノサ・・・・」


俺と岡田の間に影が現れる。


「デブ!!後ろ!!」


「ぐっ・・・!」


身体が熱くなる。下を見ると黒々とした刃が、赤黒い血と共に腹から出ている。蒼灰色の霧の奥に佇む狐のお面をした”ソイツ”。お前は今、その仮面の奥でどんな顔をしているのか。何を思っているのか。なぜ俺の全てを知っているのか。





お前は一体何者なんだ。





目が霞む。俺の後ろに現れた影は何時の間にかに消え、代わりに岡田が俺に駆け寄っていた。俺を抱きかかえ、叫んでいる。


「吉川ッ!!やっ・・・・駄目・・・・・そんな・・・・」


狐のお面の”ソイツ”は言った。


「分カッタカ女。口先ダケニ成リ下ガッタ男ハ、スグニ死ノ運命ヲ辿ル・・・」


意識が薄れ行く、まるで死神が魂を奪い取るように。


そしてデブは呼吸をしなくなり、心拍が止まった。岡田は目に涙を浮かべデブを抱きしめる。



狐の仮面をした”ソイツ”の立っている傍の地面から、さっきの影が姿を出した。


「ねぇ、そろそろ時間だヨ」





――ついに”アレ”が獄を破った






「我々ノ、計画ガ最終段階ニ入ッタ。完全体ニ成ル日ガ・・・・」






交わることが無いと思われていた二つの世界は



終末を迎えようとしていた。