難治性眼科疾患の知識を分かりやすく勉強し、安心できるブログ【阿部鍼灸院】

難治性眼科疾患の知識を分かりやすく勉強し、安心できるブログ【阿部鍼灸院】

当院は埼玉県川越市にある鍼灸院です。10年以上前に愛知の一宮にある眼科疾患専門針灸院「千秋針灸院」さんに提携治療院にして頂き、主に東京・埼玉県内の患者さんの紹介を受けています。眼科疾患の学習を、折角なら皆さんと共有しようとブログにしました。

阿部鍼灸院は埼玉県川越市のマンションの3階にある、ほぼ看板も無い鍼灸院です。
現在はスタッフ3人で自律神経、婦人科疾患を中心に、難治性眼科疾患の治療にも力を入れています。



当院(阿部鍼灸院)の

・ホームページ
(本院の鍼灸専門)https://www.abehari.jp/
(「はなれ」はリラクゼーション)https://www.hanare305.net/

・Instagram
https://www.instagram.com/abeshinkyuin?igsh=MWphbWo2eWNxbHNtZw==

・YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCT05QT4hvFpiQVoFmR8tZ_g



こちらは

当院ホームページブログからの

転記となります。

 

こちらのブログは

基本的には

自分自身の備忘録です。

 


※下記症例はレアケースです。

通常は発症後1か月以内の鍼灸治療開始でないと

治療効果を出すのは正直

難しいですm(__)m。

 

以下、転載。

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※プライバシー保護のため、治療にかかった期間は同じですが、実際の年月と異なります。

 

2020年5月中旬に発症した「両眼閉塞性網膜血管炎」の1症例です。

 

30代男性で発症直後、病院にてステロイド治療を受け、その約2か月半後の

8月初旬に来院。

おもな症状は「視力低下」と「羞明(通常の光でもまぶしい)」。

当時の視力は矯正視力(眼鏡)で左目0,2 右目0,15。

右目のほうが重症とのこと。

 

「閉塞性網膜血管炎」とは網膜動脈閉塞症と網膜静脈閉塞症の

総称とのことだが、この症例は患者さんが中心が見えずらいとのことで

「網膜中心動脈閉塞症」かと思われる。

鍼灸治療は初めの3か月間は週2回ペースで行った。

 

・治療開始1か月後の大学病院での診察

視力、視野とも不変。

 

・治療開始2か月後の大学病院での診察

左目の視力が0,2→0,4に上がる。

右目視力と羞明は不変。

 

・治療開始3か月後の大学病院での診察

前回とかわらず。

鍼灸治療はこの頃から週2回→週1回ペースとする。

 

・治療開始5か月後の当院での治療時、

「まぶしさ(羞明)は減った」とのこと。

 

・治療開始6か月後、患者さんの事情により

約1か月半、鍼灸治療を中断。

 

・治療開始7か月半後、鍼灸治療を週1回ペースで再開。

 

・治療開始9か月後、大学病院での診察

左目視力0,2→0,4→0,8まで出る。

右目は不変。

 

・治療開始10か月後、大学病院での診察

左目視力0,2→0,4→0,8→1.0まで出る。

右目は0,15→0,2と10か月間、ほぼ不変。

 

・治療開始14か月後、大学病院での診察

左目1,0と安定している。

右目0,2→0,6と1年以上経過してからでも

視力が上がって来たことに私(術者)もびっくりしている。

 

現在も週1回ペースでの鍼灸治療をしており

右目のさらなる回復を目指しています。

 

使用穴

 

天柱、風池、玉枕、肩中兪、肝兪、腎兪、肩井、承山、四神総

太衝、三陰交、光明、合谷、攅竹、健明、球後、目点、N2