ハチが『マンマ小僧』だ。
一日中「マンマ!!マンマ!!」と言っている。
夫と私の子供だけあって食に対して積極的だな!!と最初は喜んでいたが、どうやらハチの場合、この「マンマ」はイコール「ごはん」ではなく、「マンマ」=「I want to~」ということらしい。
ハチに「マンマ!!」と言われミルクなり離乳食なりを用意してもあまり食べないことが結構あって、おかしいなぁ、ちょっとだけ食べたかっただけなのかな?と首をかしげていたが、最近では自己主張が強くなり自分のお腹が空いていなければ食べ物を与えようとする私の手を結構な力で振り払う。
床にこぼれたご飯を見ながら、
「あんたが、マンマって言ったんでしょうが!!!」
と、『北の国から』の田中邦衛ふうに声を張りたいところだが、いかんせん語彙が圧倒的に少ないハチに自分の意志を正確に伝えろという方が無理な話なので、最近では「マンマ」という単語に惑わされず、ハチが「マンマ」を発しても慌てて台所に立つということは避けるようになった。
「マンマ!!」と言いながらサークルの外を指さしたら「I want to go out!(外に行きたい!)」
私が何か食べたり飲んだりしているのを見ながらの「マンマ!!」なら「I want to eat!(お腹空いた!)」
「マンマ!!」と言われ、私が近づくと両腕を差し出してきた場合、「I want you to hold!(抱っこして!)」
と、いうふうに「マンマ」は大変便利な言葉のように使われている。
ここまで書いてようやく気付いた。
「マンマ!!」って、ハチにとって「ママ!!」ということなのだろうか。
ハチは私を呼んでいるだけなのか・・・。
まぁ、でも「マンマ」は「ごはん」にしておきたいので、私は諦めずに教えて行こうと思う。
近頃は「マンマ!!」のハチに対し、本来の意味のマンマなのかを確認するため、「何マンマ?!パクパクマンマ?!」とご飯を食べるジェスチャーを付けて聞き直している。
そんな母を不思議そうな顔で見ながら、「変な動きはいいから、早くボクのして欲しいことをしてよ!!」と眉間に皺を寄せ、ハチはますます大きい声で「マンマ!!!」を連呼する。
確かに、「パクパクマンマ」は自分でもちょっと違和感を感じてはいるが、他に良い案が浮かばない。
「正しく相手に伝えなきゃ、自分の欲求は通らないのが世の常なのだよ。そのために言葉はあるのだよ。」と、今日も諦めずにマンマ小僧に言葉の重要性を教えていこうと思う。