新しい年が明けた。

歳をとるにつれて、一年の経つのが速くなり、
本当にあっという間だ。
ついこの間お正月したばかりなのに・・・という感じ。
まさに、光陰矢のごとし。

去年はいろいろなことがあった一年だった。
2月に義兄、6月には母が入院。
その義兄が7月には他界した。

今年は、どんな年になるのだろう。
政治は? 経済は? 原発は?


沖縄の基地問題、名護市長選の行方は?
東京都知事選挙もあるし。

みんなが平和で、安心して暮らせる日本でいてほしい。


昨日の日曜日、大雄山最乗寺に行ってきた。
東京から東海道線で小田原まで行き、
伊豆箱根鉄道大雄山線に乗り換え、
終点の大雄山からはバスで約10分の行程。

最乗寺は曹洞宗のお寺で、福井の永平寺、
鶴見の総持寺に次ぐ格式のあるお寺だそう。
創建に貢献した道了という僧侶が、
天狗になって山中に身を隠したと伝えられていることから
別名を道了尊とも呼ばれている。

終点の道了尊でバスを降りたところの茶屋でまず腹ごしらえ。
昨日はかなり気温が低く、冷え切った身体に「天狗そば」の
熱いつゆが浸みわたり、おいしかった。
瑠璃門をくぐり、書院、本堂、開山堂、御真殿を見学。
真殿の脇には高下駄がたくさん奉納されていた。
高さが2mくらいもありそうな大きなものから、小さなものまで・・・。
天狗の履き物は高下駄、下駄は左右一対そろって役割をなすところから、
夫婦和合の信仰がうまれ、奉納者が後を絶たないのだという。

さらに境内を進むと、奥の院へと続く長い長い石段・・。
約350段もあるんだって。
休み休みやっとの思いで登り切り、奥の院「慈雲閣」に到着。
ここが大雄山最乗寺の最も高いところに位置するのだそうだ。
お参りを済ませ、今度は石段とは反対側の山道を下った。

山門まで戻り、帰りはバスを使わずに「天狗の小道」という
遊歩道を歩いて仁王門を経て大雄山の駅までおよそ3kmの道のりだった。
しっかりと整備された遊歩道はとても歩きやすく杉木立の中を
本当に気持ち良く歩くことができた。

大雄山駅から小田原まで戻り、小田原城に行ってみた。
現在の天守閣は1960年に再建されたもので、内部は
古文書や、刀剣、武具など歴史資料の展示室となっていた。
最上階の展望室からは小田原市街、相模湾、大島などが展望できた。

せっかく小田原まで来たのだからと、駅前で干物でも買って帰ろうと
うろうろし、「⚫️安」という干物店でちょっとだけ買い物した。
だけどこういったお店の干物、よく見ると地物の魚を使っているのは
ほんの少しで、ほとんどが外国や国産でも北海道とか、
東北、九州だったりしてた。はっきり言って、
東京のスーパーで買うのとほとんど差がないって感じだった。

踊り子で東京駅まで帰ってきて、本日の締めは
東京駅黒塀横丁の「⚫️舟」で能登のおさかなで日本酒を一杯!

そんなこんなで年の暮れの一日、あわただしい日常とは
ちょっと違う時間の過ごし方ができた。

いろいろあった2013年、あっという間に過ぎてしまった。
あまりいい年ではなかったような気がするなぁ。

来年は、いい年になりますように。





2013年12月6日午後11時過ぎ、
とうとう特定秘密保護法が成立してしまった。

5日に国会前の抗議行動に参加した帰り、
国会議事堂前の地下鉄の入口のところに
「民主主義」と書かれた遺影を持ち、
喪服を着た男性がうつむきがちに立っていた。
スマホのバッテリー切れで写真を撮りそこなったけど、
翌日の東京新聞にこのことが掲載されていた。

座間宮くんのブログでもこのことが話題にされていたけど、
彼は「『民主主義のお葬式』がおこなわれていた」
と表現していた。

奇しくも、南アフリカのネルソン・マンデラ大統領の死去の日、
日本の民主主義が死んだ日となるのだろうか?
いったい日本はこれからどんな国になっていくのだろう・・・。

平和で、安心して暮らせる国でありつづけるために
今から私たちができることは何なんだろう?





これは今から13年前に出版された本。

『瀕死の双六問屋』 —忌野清志郎より—

地震の後には戦争がやってくる。
軍隊を持ちたい政治家がTVででかい事を言い始めてる。
国民をバカにして戦争にかり立てる。
自分は安全なところで偉そうにしてるだけ。
阪神大震災から5年。
俺は大阪の水浸しになった部屋で目が覚めた。
TVをつけると5ヶ所ほどから火の手がのぼっていた。
「これはすぐに消えるだろう」と思ってまた眠った。
6時間後に目が覚めると神戸の街は火の海と化していた。
この国は何をやってるんだ。
復興資金は大手ゼネコンに流れ、
神戸の土建屋は自己破産を申請する。
これが日本だ。私の国だ。
とっくの昔に死んだ有名だった映画スターの兄です
と言って返り咲いた政治家。
弟はドラムを叩くシーンで僕はロックン・ロールじゃありません
と自白している。
政治家は反米主義に拍車がかかり、もう後もどりできやしない。
そのうち、リズム&ブルースもロックも禁止されるだろう。
政治家はみんな防衛庁が大好きらしい。
人を助けるとか世界を平和にするとか言って
実は軍隊を動かして世界を制服したい。

俺はまるで共産党員みたいだな。
普通にロックをやってきただけなんだけど。
そうだよ、売れない音楽をずっとやってきたんだ。
何を学ぼうと思ったわけじゃない。
好きな音楽をやっているだけだ。
それを何かに利用しようなんて思わない。
せこい奴らとはちがう。
民衆をだまして、民衆を利用していったい何になりたいんだ。
予算はどーなってるんだ。
予算をどう使うかっていうのはいったい誰が決めてるんだ。
10万円のために人を殺す奴もいれば、
10兆円とか100兆円とかを動かしてる奴もいるんだ。
一体この国は何なんだ。
俺が生まれて育ったこの国のことだよ。
どーだろう、‥‥‥
この国の憲法第9条はまるで
ジョン・レノンの考え方みたいじゃないか?
戦争を放棄して世界の平和のためにがんばるって言ってるんだぜ。
俺達はジョン・レノンみたいじゃないか。
戦争はやめよう。平和に生きよう。
そしてみんな平等に暮らそう、きっと幸せになれるよ。

忌野清志郎