ちょっと前からブログタイトルを変更しています。
「有限会社阿部製材所」から「木材を再定義する 有限会社阿部製材所」へ。
むむっ?と感じる方もいるでしょう。
何がしたいのか。
日本の住宅、文化といえば、和室があって、無垢の木材を使って…というのが当たり前だった時代から外国の憧れ等の思い、考えから無垢の木材を家の中で見ることが少なくなってきました。
もちろん変わらず無垢の木材を採用している建築士、工務店のみなさんはいます。ここ数年では、ナチュラルテイストと言いましょうか、採光と木の使用を取り入れるところも目立つようになってきました。ただ、地方では都会、スタイリッシュ、無機質への憧れみたいなところがまだまだありまして。。。
都会では特に、住宅に木材が使われていることすら知らない子どもも増えてきています。
…待て、と。
日本の文化の一つに木の文化ってあったはずだぞ、と。ウチの商売も木だぞ、と。
現代人に無垢の木材を知ってもらう必要があるのではないか。みんなに。
価値観、感性、スタイルの好き嫌いはあるにせよ、無垢の木材は嫌いという声は聞いたことがない。良さは確かにある。ただ、存在を知らないために選択肢に入らないのは当然。
どんな形でもいい、まずは無垢の木とのふれあいを通して、無垢の木っていいね!という思いをみんなに持ってほしい。
以前にこのブログでもエントリしたかと思いますが、昔の人(失礼)は木材に携わる仕事をしてきたわけでもないのに、自分の家に使われている木材についてすごく詳しい人がいたり、真壁が当たり前だったり、そういう環境で生きてきたから無意識のうちに無垢の木への理解がある。
私は現代人に無垢の木についてみんなに価値観を再定義できればと考えています。エンドユーザ向けに各木材の特徴などを噛み砕いて噛み砕いて、子どもでもわかるように難しくない形で楽しみながら無垢の木とのふれあいを通じて感じてもらう手法を。
ゆくゆくはその子どもたちが、将来仕事の選択肢として木に関わる何かに就いてくれたら本望です。