
軍需工場が近くにあったため頻繁に敵機の襲来があり、空襲警報ですずが避難する描写の後、すずの姪は亡くなり、絵を描くことが大好きだったすずは右手を失ったことが分かります。映画はその修羅場に全く触れていない、それだけにこちらはグサッと来るものを感じました。
私たちはあの戦争で親しい人、親兄弟、体の一部、自分の居場所等を失いました。そのどうしようもない喪失を引き受けてその後の70年余りを生きたのだと思いました。
戦後しばらくの間、東京の駅や地下道などに大勢の浮浪児がいました。空襲で親を亡くした孤児たちでした。当時浮浪児狩りという言葉がありました。映画を見ていてそんなことを思い出しました。
あの孤児たちも80代になるだろう、彼らはどんな戦後を生きたのだろう。
もう戦争はこりごりだ、もう絶対に戦争はしないと、あのころ人々はおもったはずでしたが。
この映画、日本でも外国でも多くの観客を集めたという記事を読みました。
それらの記事に少し慰められました。
いずれ原作の漫画を読もうと思います。