
PCを使うようになって、またその曲を聞く機会があり、調べたところ、セルピコは映画の主人公の名前で実在の人物であることが分かりました。彼はニューヨーク市警に蔓延する汚職や腐敗を告発したために捜査中に同僚の警官に銃撃されて負傷したのでした。
セルピコを演じているのがアル・パチーノ、私はアル・パチーノの映画というと「セント・オブ・ウーマン」「ゴッド・ファーザー」しか見ていないのですが、最近やっと「セルピコ」を見たのでした。
セルピコは正義感に燃えて警官になったのでしたが、ニューヨーク市警では賄賂をもらうのは当たり前、勝手に罰金を取って自分の懐に入れてしまう、そういうお金を絶対に受け取らないセルピコは周囲からの嫌われ者になっていきます。
上層部に訴えても彼らはそれを取り上げようとしない、最後にセルピコは新聞社にそれを告発し、事態は進展したのですが撃たれて重傷を負います。障害が残って彼は退職しその後スイスで暮らしたらしい。
映画製作から40年?経っています。その後ニューヨーク市警の腐敗は一掃されたのかな、また元の状態に戻っているのじゃないかなそんなことを思いました。政治というものは汚くて当たり前? そんなことはないか?
セルピコが次第に孤立していくところ、いろいろ思うことがありました。社会で生きていくためにはある程度の妥協も必要かもしれない。私自身ここまで生きてきて孤立とまではいかないけれど集団の中で居心地の悪さを感じることはたびたびありました。ある程度は自分を偽って周囲に同調すべきなのか?
孤立しても同調しても自分はこれでいいのだろうか?迷うだけで結論が出せないまま過ぎてきたように思います。まあこの映画の主人公のように自分の信念に殉ずるなどという勇気ある生き方とはかけ離れた生き方をしているわけですが・・・。
この映画の中にもイタリアオペラのアリアが流れました。プッチーニの「トスカ」の中のアリア「星はきらめき」ストーリーとあまり関係ないように思うのですが。