
ゲーテの「ファウスト」は若い頃読みだしたのですが、ほんの少し読んだだけであっさり挫折、そのまま今日に至りました。
それでちょっと広辞苑でファウストを調べたところ、ルネッサンスの頃実在したと言われる伝説上の人物
でそれを主人公にしていろんな作品が書かれたと知って驚きました。
映画でははじめファウストは大学教授で学問一筋に生きてきたけれど人生のむなしさを感じている。そこに悪魔ルシファルの手先メフィストフェレスが現れ、ファウストは悪魔に魂を売る契約をして若さを手に入れる。
若返ったファウストはアンリという青年になりジプシーの娘と恋をしたり、悪魔の手を借りて贋金を作り宮廷にも出入りする・・・。
映画ではほんのわずかの爆薬が強烈な破壊力を発揮したり、沢山の金貨が一瞬で砂になったり、核兵器やバブルの崩壊が頭に浮かんで、なんだか21世紀が皮肉られているような気分になる時もありました。
最後にメフィストフェレスは「人間は地獄より恐ろしい」と叫んで消えてしまうのですが、これも考えると意味深長。1949年の映画なのですが。
見終って「悪魔の美しさ」というけれど、「美しさ」とは違うじゃないかと思ったのですが、原題は
「La Beaute du Diable」で、やっぱり美しさ、その点はよくわかりません。
でもジェラール・フィリップが貧しい青年になったり貴族になって凛々しく着飾ったり、そういう点では楽しめました。