今回は3歳頃の話です

その頃、私の家のお風呂はゴエモン風呂でした

※ゴエモン風呂とは、木の板を鉄窯に沈めて入る、火沸かし風呂の事です。
けして、今の様に蛇口から温水が出たりするものではありません。
と、なぜゴエモン風呂に触れるかというと、これから話す事件に重要だからです…。
さて、ちっちゃい頃にイロイロやらかしてる私なんですが…、
その日は、自分の等身大ほどある、人形を赤ちゃんのように自分に括りつけ、
お母さんごっこしてました。
で、お風呂場で遊ぼうと、その格好で風呂場に行き、しばらく人形相手に独り芝居

ふと気がつくと、風呂窯に水が溜められており、覗くと、自分の顔と人形の顔が見れます。
お母さん気分の私は、人形に
顔が見えるよ~★
などと、話しかけ、もっとよく見えるように覗き込みました…。
瞬間、人形がグラリと傾き、その重さから、くくっている私も一緒に頭からお風呂へダイブ

背負ってた人形は、体にワタが入ってて吸水性抜群

おんぶ紐でくくりつけてた為、全てオモリとして私に乗っかってきます

頭から入った格好のまま、オモリが更についてるんです

死ぬ

まだ、3歳位ながらも、それまでの記憶が、走馬灯のように駆け巡っていきました…。
…さて、ここで思い出して頂きたいのです。お風呂がゴエモン風呂ということを
ゴエモン風呂はあくまでも窯なので、底が丸いんです

私は、お風呂の底を見ながら思いました…。
もしや、底をそのまま這っていけば外に出る

人形とわたしとお風呂

しばらく格闘…。
…脱出

そう、ゴエモン風呂だったから、私は今も生きています

その後、ずぶ濡れで泣いていたら、
お母さんから、何で服着てお風呂に入ってんの

え?そこ

って所を怒られました

…お花畑が見えなくてよかった
