人間万事塞翁が馬
あの日に感じた思い
これが「死」ってことなの
そして
誰も知っている人がいない
どこか知らない場所へ行って
日がな一日
好きなようにして過ごしたい
気が済むまで••
って思った••
そこで
立ち返って
あなたとの思いをいろいろ反芻するのもいい
泣くのもいい
知らない場の風にあたって
空を見上げ
ボーっとするのもいい
熟成するのもいい
歌うのもいい
踊るのもいい
身体中の痛みから
悔しさから
解き放たれたかった
4年が経ちますね
短い歳月だったけれど
あなたと過ごせた日々は
夢のようなひとときでした
いつも素敵な笑顔で
私を緩めてくれた
ありがとう
元気がないあなたを励まそうと
海へ誘った
体の調子が悪くとも
電車で行ける近くの海
大好きな海へ行ったら
きっとあなたは元気になる
祈りはじめた
7月がはじまる
出会って初めての誕生日
あなたは
花をおくってくださいました
もう20年以上も前だけど
あの時のお花
忘れてません
帰ってドアを開けたら
飾りきれない
歩けないほどのお花たち
慄きました
お花屋さんも驚いていたそうで
受け取ってくれた母は
いったいどなたと••
とにかくあなたは大きな人でした
あなたからお花が届かなくなって
4回めの誕生日
私自身で沢山のお花を飾りました
あなたにもみえますでしょうか••
10月は結婚式の月
晴れた日
あなたは立派でした
わたしは神にあなたと出会えた事を
感謝しつつ
言いようもない気持ちに
包まれていました
18年後
あなたに今日結婚式だったよね
と言ってみた
あなたは静かに横たわっていた
ひと月後
あなたは旅立っていった
晴れ渡る10月は
生まれてきた喜びと悲しみがある月
私があなたと会った
初めての日
あの日もこんな霧のある日でした
夏の終わり
母黄色のスカート
心が気付いた日
あの日から20年
あなたは私の部屋に越し
静養中でした
最期に私に与えられた
初めて一緒に過ごした10日間
あなたはいつも皆から愛されていましたね
不思議だったけど
私もその一人です
中秋の名月🌕
あなたは今何処にいらっしゃるのだろうか
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