タロットプロットで、お題引いて、小説を書いた。

でさ、憑き物が、でてくるんだけど、これがでてくる短編の話を、作ってみないか?

何にも、思いつかないなら、タロットプロットでお題引いて、憑き物がでてくる小説を書いてみては?


①自分の居場所をみつける。

自分には居場所がない、と何度唱えただろう。

居場所がほしかった

どこにも、居場所がなくて、ついに家を飛び出した。

どこにも、行くところはないが、コンビニに行く。

すると、鏡に映った自分の後ろに何かがいる。

何かは、憑き物と呼ぶことにする。

鏡越しに目を合わすと、

おめでとうございます、僕をよく見つけましたね。

と言って、

では、ルール説明を、します、といいだす。

かくれんぼをして、隠れてください。


誰かに見つかったら、私はその人に取り付きます。

三十秒間見つからないと、プレーヤーの所持金は倍になります。

僕は、コンビニのトイレに隠れてみた。

財布の中身は、千円入っている。

鍵を掛けて。

三十秒間がたち、憑き物は、おめでとうございます、三十秒間隠れ通しましたという。



財布を覗くと、所持金が二千円になっていた。


ゲームを再スタートしたい場合は、スタートと宣言してください。と憑き物は、いう。

僕は、このゲームを毎日して、漫画喫茶で暮らす、生活を始めた。

毎日、トイレに籠るから、あだ名が便所虫になった。

店員さんにカワイイ娘がいて、何故か優しい。

居場所を見つけた。

そう思った。


ある日隠れて、トイレから出ようとすると、鍵が壊れてでれなかった。

ドアを叩いてもびくともしない。

憑き物は笑いだした。

口が勝手に動いて、スタートと言っていた。

財布の中身が倍に増えていく。

トイレに閉じ込められたまま、

財布の中身がどんどん増えて、

トイレに溢れて、

お金は満タンになった。

僕は最終的に窒息死した。




②周囲に良い人だと思われてる

ある日、性悪説と、性善説どちら派か?聞かれた。

性悪説を信じると言った。

人間なんか皆、一皮向けば悪人だ。

そう言った後に、鏡を見ると、何か、お化けが後ろに付いている。

おばけを憑き物と呼ぼう。

憑き物は言う、

あなたの周りのひとを皆善人にしておきました。

あなたの考えが変わるお供になりたいです。

本当に周りが良い人だらけになった。

悪口を言う人は誰もいなくなり、みなフレンドリーで、真面目に働いていた。

僕は、何か、薄気味悪かった。


僕の勤める会社は、人不足だった。

みんなサボりながら、全部のノルマなんてこなしてなかった。


しかし、今は違う、皆、残業手当を、もらわないで、家でも仕事をして、睡眠時間を削って働き続け始めた。

休みを取らず、一日中働き続けて、過労で倒れる人が、現れた。

倒れた人が、でたら、皆心配していた。

その人は○んだ。

周りは皆泣いていた。


僕だけは涙がでなかった。


倒れた人が、でたのに、まだ、皆働き続けた。

止めても、言うことを聞かないで、働き続けた。

薄気味悪くて、会社をサボったりした。

世の中は、良すぎるだけでは、うまくいかないことがある。

僕が、会社をやめないと、過労者が止まらなくなる。

僕は、会社をやめた。

働けばそこが過労者だらけになるから、働けなくなった。


お金が尽きて、万引きをした。

捕まって刑務所に入れられた。

刑務所内が皆いい人になった。

すると、憑き物は、笑いながら、去っていった。

刑務所内は元にもどった。

な、言っただろ、世の中は性悪説なんだよ。