株、午後はもみ合い・菊池氏 週内、NT倍率12倍割れに注目

2014/01/14 12:25  日経速報ニュース    503文字  
 菊池真・ミョウジョウ・アセット・マネジメント代表 午前の日経平均株価は300円超下げたが、前週末の米雇用統計をきっかけとした短期的な調整と見ている。1ドル=103円台前半まで上昇した為替相場に反応しているのだろう。もっとも、米国の量的緩和の縮小開始と、日銀の追加緩和期待という構図は基本的な変わっておらず、円安・ドル高の流れは変わらない。きょうの日経平均も朝方は下げ幅を広げたものの、1万5500円を大きく割り込むことはなかった。きょうはこれ以上下げることは考えにくく、1万5600円前後で引けるだろう。
 注目しているのはNT倍率の推移だ。昨年末の日経平均の上昇局面で12.7倍まで急拡大したが、年明け後の下げ相場で縮小している。短期筋が先物の持ち高を減らしているが、この動きは長くても週内いっぱいで終わるだろう。ここでNT倍率が12倍を割れば投資家に新たな買いポジションをとる余力が出てきて、月末以降、企業の業績発表などを受けて日経平均の上昇基調が強まる可能性が高い。また、4月には日銀が追加緩和を実施するとみており、その前後に1万6500円の高値を捉えるだろう。〔日経QUICKニュース(NQN)〕