円、週内の上値メドは101円50銭・門田氏 FRBは今月も緩和縮小か |
2014/01/14 08:57 日経速報ニュース 568文字 |
門田真一郎・バークレイズ銀行為替ストラテジスト 14日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=102円50銭~104円00銭で推移するだろう。10日発表された昨年12月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数の伸びはかなり弱いものだった。株式相場の動き次第ではあるが、105円を下回って円安・ドル高が進むとみていた従来の見方は変わってきていると言わざるを得ない。サントリーホールディングス(HD)による米蒸留酒最大手ビーム社の買収合意は円の上値を抑える効果はあるものの、相場の方向性を変えるほどの影響はないだろう。週内に101円50銭近辺まで円が買い戻される展開もあるとみている。
昨年12月の米雇用統計は、過去2カ月分の上方修正を含めても弱い内容だった。失業率は低下したが、これは労働参加率の低下によるものだ。悪天候で建設業や製造業の雇用が一時的に悪化したということは言えそうだが、それを考慮しても低調だ。 米連邦準備理事会(FRB)が1カ月分の指標だけで米景気の見方を変えるとは考えられず、現時点では今月28~29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で資産購入額をさらに100億ドル減らすとの予想を変えていない。ただ、この先も指標の悪化が続くようであれば減額ペースを緩めるなどの対応もあるとみている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕 |