豪ドルを売りのソロスは円は手詰めだろう。たぶん

 

外為10時 円、上げ幅拡大し102円台前半 一時101円台に上昇

2013/05/16 10:16 日経速報ニュース 680文字
 16日午前の東京外国為替市場で円相場は上げ幅をやや拡大。10時時点は1ドル=102円12~15銭近辺と前日17時時点に比べ25銭の円高・ドル安で推移している。「前日の取引で円安・ドル高が進行したため、きょうは短期売買を手掛ける投資家が円買い・ドル売りを入れて利益を確定する動きが目立つ」(国内銀行)との指摘が出ていた。10時前の中値決済については「ドルはやや余っている」との声が聞かれた。円は一時101円97銭近辺まで上昇した。
 8時50分に発表された1~3月期の国内総生産(GDP)成長率が市場予想を上回った。直後にやや円売りが出たが、相場の反応は限定的となった。甘利明経済財政・再生相はGDPの発表を受けて、政府の13年度の経済見通しについて「達成の可能性はかなり高くなってきた」との見方を示した。
 ダウ・ジョーンズ通信によると、米国のリッチモンド連銀のラッカー総裁が「米連邦準備理事会(FRB)はドル相場に影響を与える金融政策をしない」と述べた。いまのところ相場への反応はみられない。
 円は対ユーロで小幅に上げ幅を拡大。10時時点では1ユーロ=131円55~58銭近辺と同53銭の円高・ユーロ安で推移している。対ドルの円買いにつれて、円は対ユーロでも上げ幅を広げた。高値圏では反対売買も出てもみ合った。
 ユーロは対ドルで安い水準でもみ合い。10時時点では1ユーロ=1.2879~82ドル近辺と同0.0023ドルのユーロ安・ドル高で推移している。持ち高調整の売買が交錯して、相場は方向感に乏しい動きとなっている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕