ある銀行頭取と会ったさい頭取が消費増税するともっと円高になりますよ、と話していた。消費増税で景気悪化の円安より、財政規律が守れる国だと評価が勝り、円高が加速すると話していた。
わたしの論評
前項で無能力者の一人として前原も挙げた。まあ、前原は相対的にライブの経済が分かっているようだ。しかし、やはり矛盾だらけでもある欧米は自国通貨安による輸出主導の景気回復を目論む。ドイツがユーロ離脱しないのはユーロ安の恩恵がギリシャ救済に勝る。マルクに戻ったらいまの二倍のマルク高になるのだ。わが国は円高に加え、前原が推進するTPPで小村寿太郎が回復して以来の関税自主権を放棄すると、日本の内需はあふれる中国製品に加え、欧米の食い物にされよう。逆に得られる外需は見返りが少ない。タイの洪水は驚いた。タイのような小国にすら、これほど日本の製造業がシフトしている。

