いた散歩（旧虎の穴で過ごした人たちに）

2004年2月開設から17年。育成を掲げ数百人を送り出し、立志寮は2021年2月に使命終え閉寮しました。
志高く戦った歴代寮生諸君、杉山さんはじめご苦労された方々、本当にありがとうございました。
これにて16年続けたOB・父母通信「谷田-虎の穴」もまた終了となります。
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出発は、今を想像さえできなかった。
クソ高校に限りなく近く俺には見えた。
だが、考えた。
「いつかきっとという希望」はどこにある。
どこにあるのか。
考えた。
そして結論は、人にあるだった。
100人の先頭で戦うグループのうち10㌫の若者が自分で考え、自分で自分たちの夢を引き受ける人間になるならば可能だ。全員じゃなくてもリーダー10人でいい。
15歳が苦労の中で賢い大人になったなら、いつかは必ず現実になると。
井田サッカーの中身と同様、すばらしい育成チームとなる。
それが、一途と夢への誠実さが組織の空気になり、気が付けば哲学になれば、若者の成長は大河になるかもしれないと。哲学ってそうやってできる。
その中で
次代を担ってくれる若者が現出する。きっとする。
だが、
何度もそんな簡単じゃない経験をして、右も左もわからなかった我らじじいも大人も賢さを加えた(笑)。
ただひとつ、大人が先頭走る本気な信頼に値する若者の選択を絶対に間違えないこと。
アピールしない裏表のない若者を探し出す。
へたっぴもいたが大切なのはセンスや器用さやそこじゃない。
賢く目つきのはっきりした裏もさらす好青年さえいれば何とかなる。
予想以上の「廃部の危機」とか「部員の減少」とか「監督の更迭」とか「当時、20代の修やおきたつ、おかじがあまりに若かった」とか「部長の裏切り」とか苦労はあったが。
10数年走り続けて気が付けば、なかなか真似できぬ素晴らしいサッカー部じゃないか！
続けた思いはほんの少しは役立っているのかもしれん。