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あべせいのブログ

楽しく、愉快で、少しもためにならないお噺。

冗句283

 

 

◆高齢者

「また、減った」

「どうしたの?」

「年を取ると減るものばかりだ」

「何が」

「髪の毛だろ。ともだちだろ。借金させてくれるところ」

「でも、ふえるものだって、あるじゃない」

「何が?」

「愚痴に嘆きに……」

「シワにシミかよ」

「きらいなタレントや芸能人が増えるって言ってたじゃない」

「ふえなくていいものばかりじゃないか」

「あなた、奥さんのことを忘れていない?」

「女房が家を出ていく回数がふえた」

「その代わり、わたしと会う回数は減っている」

「おまえが若い男と会う回数がふえているせいだ」

「わたしの貯金がめっきり減ったからよ」

「あの男、そんなに稼ぐのか」

「彼女の数が増え続けているンだって」

「その一人に、おれがいくら貢いでいるか。知らないだろうな」

                  2026.1.31.

冗句282

 

 

◆偽物

「希望鑑定額はいくらにされますか?」

「これと同じものが博物館に展示されています。億でも買う人はいると思います」

「博物館に展示されているものが本物ですと、こちらは偽物ということになりますが」

「これが本物で、博物館の展示品が偽物です」

「どうしてそういうことが言えるのですか」

「博物館の展示品はわたしが寄付したものです」

                  2026.1.24.

冗句281

 

 

◆役者のウソ

「通販番組をみていると、タレントが平気でウソをついているのが気になる。買いもしないのに、絶対買うとか、こんないい商品、両親にプレゼントするとか。いいたい放題だ」

「あれでも、少し遠慮はしているのだろうよ」

「連中は、どうして、あんな見え透いたウソがつけるンだ」

「セリフだからだ。セリフと思っているから、罪悪感はまるでない。役者が殺し屋の役で、平気でひとを殺しているようなものだ」

「キミも、そのクチってか。キミから俳優をやめると聞いて、何年になる」

「それを言うな!」

                  2026.1.17.

冗句281

 

 

◆役者のウソ

「通販番組をみていると、タレントが平気でウソをついているのが気になる。買いもしないのに、絶対買うとか、こんないい商品、両親にプレゼントするとか。いいたい放題だ」

「あれでも、少し遠慮はしているのだろうよ」

「連中は、どうして、あんな見え透いたウソがつけるンだ」

「セリフだからだ。セリフと思っているから、罪悪感はまるでない。役者が殺し屋の役で、平気でひとを殺しているようなものだ」

「キミも、そのクチってか。キミから俳優をやめると聞いて、何年になる」

「それを言うな!」

                  2026.1.17.

冗句280


◆長寿
「あなた、おいくつですか」
「ことし99才になった」
「それはおめでたい」
「なにがおめでたいか」
「で、お子さんは」
「残念だが、亡くなった」
「お孫さんは?」
「亡くなった」
「では、葬儀はあなたがご自身で」
「そんなおめでたいやつはいない」
                  2026.1.10.

冗句279

 

 

◆魂の価値

「この世で最も価値あるものって?」

「魂だよ」

「魂って」

「キミは魂を売っているだろ。大金で」

「なんのこと?」

「国民にウソをついて、特定の団体に利益誘導している。キミの魂は売り物ってことだ」

「わずかだよ。一度売っても、家が一軒程度しか建たない」

「まだウソをつくか。マンション一棟の間違いだろが」

「魂にはそれだけ価値があるってことだ」

                  2025.12.27.

冗句278  

 

 

◆算数

「2引く1は?」

1よ」

1引く0は」

1に決まっているでしょ」

「キミ、2110が同じっておかしくないか。例えば、パートナーがいるのといないのとでは、天と地ほどの違いがある」

「具体的に言ってよ」

「最初から1人だったら、さびしさはさほどでもない。けれど、キミがもし亡くなったらぼくはひとりになる。ひとりでさびしく暮らす。地獄だ」

「うれしい! でも、わたしの算数は違う。2引く12なのよ」

「それはおかしいだろッ」

「あなたが亡くなっても、わたしのおなかには赤ちゃんが」

                2025.12.20.

冗句277

 

 

◆ババ抜き

「年食ったやつが好むゲームって」

「トランプのババ抜きだ」

「どうして?」

「ババは死神だな」

「ババ抜きは、死神を追い出すゲームだからか。それじゃ、年食ったやつが大嫌いなゲームって、何だ?」

「日本古来のすごろく」

「どうして?」

「ゴールがあるから。あがりが勝ちっておかしいだろッ。あがりは人生の終わりだ」

「どうするんだ? わざと負けるのか」

「何度もふりだしに戻る。途中に、ふりだしに戻れの指示がある双六しかやらない」

                  2025.12.13.

冗句276

 

 

◆買うか、買う!

「株式投資をしようと思うのだけれど」

「いいぞ、やれやれ。いくらでも応援する」

「もう買ったのよ。でも、心配なの」

「何が。あとは儲けるだけだ」

「でも、いつ売ればいいのかわからないから」

「売る!?」

「買ったら、売るンでしょ?」

「それは素人。素人のバカな考えだ」

「どうすればいいの?」

「株は買って、買って、買う。買いまくる」

「でも、株は買う人がいて、売る人が同じだけいるから、値段が決まるって聞いたわ」

「うーむ、そういう考え方もある。しかし、買わないと株は上がらない。上がらないと、儲けが出ない」

「でも、あなたはまず売って、あとから買うって。売った株が暴落すると、その株を買い戻して、その差益を得る。あなたって、そういうずるい人だって」

「だれがそんな知恵をつけた」

「あなたの前の奥さん。前の奥さんから株を勧められたの、株は売りから入りなさいって。でも、空売りから始めるのは難しいでしょ。だから買ったの」

「あいつは、買い戻しておいた方がいいかも」

「その前にわたしを売ってよ。でも、売り切れるかしら。わたしって、高いから」

                    2025.12.6

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冗句275

 

 

◆ウソつき

「あいつはウソつきだから気をつけろ」

「そうでもないよ。口ではウソをついているけれど、顔は『ウソをついています』って言っているから」

「だれのことだ」

「いま話題のひとだ」

「あァ、あれか。あいつはウソつきの天才だ」

「だとしたら、あいつの仲間は全員そうだろッ」

「そういう失礼なことは言うな。なかには、まともな……もう、いない、か。残念」

                    2025.11.29

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