7月29日6時0分配信 オリコン

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『龍馬伝』初の鹿児島ロケでハネムーンシーンの撮影に挑んだ福山雅治(右)と真木よう子

 日本初のハネムーン先と言われる鹿児島県内で27日から28日にかけて、NHK大河ドラマ『龍馬伝』のロケが同地で初めて行われた。慶応2年(1866年)3月、寺田屋事件で九死に一生を得た坂本龍馬(福山雅治)は妻・お龍(真木よう子)を伴い、西郷隆盛らのすすめで薩摩で療養し霧島山に登る。福山は「高千穂峰に登って日本初と言われているハネムーンを再現できたことは『龍馬伝』にとって、まさに全体を通してドラマの“馬の背”のようなシーンが撮影でき、いい経験になった」と感慨深げ。「残りのロケで幕末を感じるようなタイムスリップをさせたい」と気持ちを新たにした。

【写真】桜島を眺める“福山龍馬”など、鹿児島ロケの模様
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 27日に霧島・高千穂峰、28日朝に磯海水浴場、龍門司坂で撮影された第38回「霧島の誓い」(9月19日放送)では、薩摩で霧島山に伝わる「ニニギノミコトが国を治めるために降臨して、天逆鉾を頂上に突き刺した」という神話を聞いた龍馬が登山を決意。女人禁制の山のため、お龍は男装して一緒に登り、頂上で龍馬は逆鉾を引き抜く。生まれ変わった気持ちで、日本を変える先頭に立つと誓って再び逆鉾を突き刺した龍馬だったが、幕府では第二次長幕戦争の準備が着々と進められていた。

 鹿児島ロケは「念願だった」という福山は「コンサートで10年以上前に来たことがあり、桜島の雄大さや力強さが印象的だった。高千穂峰は煙で覆われていてエネルギーを感じた。好きなところ」だと改めて思ったという。『龍馬伝』のPR番組ロケで以前、同地を訪れていた真木も「前回は真木よう子としてだったが、今回はお龍として登れたことを幸せに思う。地図上で南国だと思っていて、来てみたら本当に南国だと感じた」と再度訪問できたことを喜んだ。

 当時の様子は、龍馬が姉・乙女に宛てた手紙が実際に残っており、そこに詳細が綴られている。鹿児島から船で浜之市に行き、徒歩で日当山温泉、塩浸温泉、栄之尾温泉などで負傷した傷を癒やす龍馬だが、今回の撮影では「朝から晩まで撮影で入れなかった。そんな優しい撮影ではない」と福山は苦笑い、真木も「疲れて寝てしまい入っていない」と療養できずじまい。また台本になかったお気に入りの薩摩弁「じゃっどん」と「わっぜ」を急きょ付け加えたところ、福山は「薩摩弁は強烈なので、1回しゃべったら(本来の)土佐弁がぐだぐだになった」という。

 私生活では独身貴族を謳歌している福山だが、束の間の新婚旅行の感想は一言「いい感じ」。そんな福山の背中を見ながら高千穂峰を登った真木は「すごく大変だった。福山さんは体力が全然違うと感じた」といい、実際に「背中を見ながらお龍さんの気持ちと重なったとき『ついていかなきゃ』と思った。ずっと龍馬の背中を追い続けるような、そんな覚悟でいくのではないかと思う」と改めて夫婦としての絆を再認識したと話した。

 今回の収録分は9月19日に放送。1シーンのみ9月5日の第36回で放送予定。