小さい頃の僕は、集団に入りたいのに、勇気が出せなかった。
保育園の門の前で、子どもたちの声が響く中、母の服の裾をぎゅっと握りしめていた。
「みんな楽しそうだな」
そう思うのに、足が前に出ない。胸の奥では「入りたい!」という気持ちがあふれているのに、体は固まって動けなかった。
母の後ろに隠れていると、不思議と少し安心できた。母のぬくもりを感じながら、ただ外の世界を見つめていた。
あの頃の僕は、間違いなく「恥ずかしがり屋で繊細な子ども」だった。
そして今も、その特性は変わっていない。環境や人の雰囲気に敏感で、空気のちょっとした変化にも心が揺れることがある。
でも、考えてみると、この繊細さこそが僕の強みでもある。
人の気持ちに寄り添えたり、小さなことに気づけたりするのは、あの頃の自分がいたからこそだと思う。
「母の後ろに隠れていた僕」は、今も心のどこかにいる。
だけど今は、その子を抱きしめながら、少しずつ前に出る勇気を持ちたい。
あなたにも、そんな「小さな頃の自分」の記憶はありますか?
そして今、その自分はどう生きていますか?
