メシマコブと耳にすると、なんだか海藻類のように思いますが、メシマコブは海のものではありません。

メシマコブは山の生命体、それも川に育っている藻ではなく、木に育っている茸のひとつです。

しかしながら本当に、茸らしからぬネーミングっていいますか、昆布と間違いそうです。

殊に、関西では昆布の事をコブという人も存在するので、ついメシマコブなるネーミングのみで、海藻類を思い起こしちゃうんですよね。

私もそうでした。何も知らない、といわれれば反論できないけど・・・。

実はこのメシマコブなるものが、悪性腫瘍の予防や治療に有益という事で、今、一目置かれるんです。

目下、栄養補助食品やドリンクのような健康志向食品として、ドンドン流通されているそうですよ。

そのようなメシマコブは、桑の木に育っているタバコウロコタケ科の茸で、その名が示す通り、コブ状に育っているそうです。

ただし、いずれの桑の木にでも育つというものではなく、わが国では、長崎県の五島列島の片隅にある女島という島の天然の桑の木にしか育たないらしいのです。

女島の桑の木に成長する茸、だからメシマコブ、いってみれば実にシンプルなネーミングですね。

メシマコブが海藻類じゃなくて茸類とするなら、抗癌作用があるということにも、得心出来るというわけです。

何しろ、元来、茸は悪性腫瘍の予防にいい・・・と称される食べ物、きっとメシマコブもその威力は十分に所有している事でしょう。

今からその健康補助食品を連続使用しておけば、将来、悪性腫瘍に脅かされる事はないか否かはわかりませんが・・・。

などと思って、少しメシマコブなるものに注意と関心を持ってみる事にしたんです。

でチェックしたところ、もう何十年も以前より、わが国ではその健康効果が把握されていたそうですね。

メシマコブのエキスを使用した漢方薬もかなりあって、東洋医学の世界に於いては、かなり愛用されていたそうです。

ただ、西洋医学の分野で使われるようになったのは、ここ10年くらいの事とのこと。

その最大の要因は、メシマコブなる茸のバイオ化、つまり人為的にふんだんに造る事が大変だったからなのだそうです。

実際には、薬にして大勢の人の命を守ろうと考えると、無論のこと沢山の材料が要る訳で、自然に育っている分だけでは、どう考えてもカバーできないですもんね。

そのようなメシマコブの人工栽培を実現し、医薬品を造り出したのは大韓民国の専門家たちだというのを聞いて、ちょっと驚きです。

メシマコブなるネーミングは今一つけど、威力はものすごいみたいです。

このメシマコブの究明をした大韓民国の専門家は、現地の立派な化学賞に入賞したようです。

ただし、大韓民国で積極的な研究が施されるようになったのは、ある日本人が綴った論文があったからなのだそうですよ。

当該論文を執筆された国立がんセンターのラボラトリーの池川先生は、1960年代からこのメシマコブの分析に頑張っていらっしゃった、というのですからびっくり。

やっぱ我が国の科学や医学は、意外とハイレベルなんですよね。

その学名をフェリナス・リンテウスなるメシマコブ、これからさらに衆目を集める事でしょう。

私も、更にいろいろ勉強したいなぁっと考えて、健康関連のブログやHPを暇を見つけては閲覧しています。

閲覧すればするほど、そのエネルギーに感銘を受けるメシマコブ、生涯お世話にならなくても良い人生になれば素敵なんだろうけど、さて、いかがでしょうね。