「川奈を見ずしてゴルフを語ることなかれ!」








本当は誰がどこのゴルフ場を指して言った名言なのかは知らないけれどw


若い頃 良く父親に聞かされたこの言葉と共に

父親の川奈ホテルゴルフコースでの逸話が とてもおもしろおかしく印象的で 

憧れと共にその情景やエピソードが心に深く刻み込まれ 

常に自分の中でのラウンドしてみたいコースの頂点だった








平成14年に民事再生法を申請するまでは 常に日本のコースランキング1位にあり続け  

世界のベスト100コースランキングでも川奈  廣野  鳴尾 の3コースのみがランクインしていた




今までいくつも名コースを巡ってきたが 敢えて川奈だけは選択しなかった


なんだか それがゴールのような気がしたので まだまだ先で良いかという気持ちもあり 

また今となっては安易に行けるコースになってしまったので いつでも行けるという安心感もあった






↑  有名な灯台目印の12番ホール





だが五十歳を過ぎ そろそろ色んな意味で先が見えてきた昨今  行けるうちに行かなくてはという思いが強まり いよいよ実行に移すことにした





新幹線を熱海で乗り換え伊東から伊豆急行で川奈駅へ






↑砲台グリーンと 深いバンカー





川奈に鉄道が通ってなかった開場当時は

大磯辺りから川奈港か伊東港まで船で来て

大倉男爵の自動車で迎えに来てもらい 暫く滞在する迎賓館のような場所だったそうである







言わずと知れたことだが

普通のゴルフ場と違い  ここは「川奈ホテルゴルフコース」というように

ゴルフ場が独立している訳ではなく

川奈ホテルに併設された ホテルの施設の一部となっている

併設のテニスコートと同じように それだけを使うことは出来ない

つまりホテルに宿泊した客のみしかラウンド出来ない





が…

それも今は昔の話…


大倉財閥の手を離れ

国土(西武)の経営になってからは

誰でもラウンドできる ゴルフ場となった



大島コースのクラブハウスは無くなり

富士コースへは ホテルからバスに乗って10分ほどの一番ホールへ向かう






もちろん 歩きラウンドで アップダウンもかなりあり

そして 昼休憩も無ければ茶店もない…

何故か 大島コースのみ 乗用カートがあり 頼めばキャディも付くそうである





雑誌の特集やテレビで見た 

ホテル王バロン大倉の愛した調度品などは無くなっていたが

かわりに温泉施設や結婚式場などが出来ていた





因みに 有名な大倉男爵の植えたお気に入りの ねむの木

国土の経営になって暫くして枯れたんだそうです

まるで バロン大倉の元での役目を終えたかのように…




ホテルに着くなり

台湾リスが出迎えてくれ

屋上からの夕景は美しく

伊豆大島と富士山のどちらもが眺めれるという絶景!






設計は

富士コースがC.Hアリソン

大島コースが大谷光明





ホテル内には

マリリンモンローとジョーディマジオのお忍び旅行や

日露首脳会談

皇太子殿下のご訪問の様子のパネルなどが展示されていて

歴史と伝統 由緒高きを物語っている









川奈港は昔から 漁師町で それも鯨やイルカを取る漁港であったらしく

鯨に関しては 反捕鯨団体の圧力や またホバークラフトと鯨の衝突事故などがあり

調査捕鯨として細々と続けているようなことをキャディさんが教えてくれた

また イルカを食すと産後の滋養強壮によく効き 血が出来るそうである





↑ 数々のドラマが生まれた インの16番





グリーンは今でも高麗グリーン


地面が硬い岩盤なので 水捌けが良すぎて高麗芝しか育たないそうである


と帰りのタクシーの運転手さんが語っていた


そう言えば バンカー砂も 火山灰のような砂が固まってかちかちのバンカーだった




普通のゴルフ場なら文句も言いたくなるところだが

そこは名門 川奈 というだけで 

そういったことも 難易度を上げる要素として 

また地形をそのまま生かし あるがままがゴルフの原点だとして飲み込んでしまい 語り草となるのが

川奈ホテルゴルフコースの凄いところである  (苦笑)





2016.6.4ラウンド