死ぬかも知れない…
なんて思うのは本当に嫌で恐ろしいことだ
色んなことが思い出されたり…
後悔ばかり
情けない話だが
このまま酷くなって重症化したらどうしよう
などとネガティブな思いで心がいっぱいいっぱいになってくる
そもそも人一倍 薬に頼ってきた人間で
季節性インフルエンザでさえタミフルを飲んでも二ヶ月くらいは引きずってしまう抵抗力の無さ
その「薬」さえないウィルスに抵抗出来る免疫力はあるんだろうか…
何より医者が診てくれない
行くところがない
というのは本当に恐怖に駆られる
これで呼吸困難になったらパニックだ
しかし本当に辛くて怖いのは
自分がもしコロナキャリアだったら
最愛の人をも危険にさらしているということ
妻は僕の両親の介護を24時間体制でみてくれている
それだけじゃなく
自分の実家の両親の面倒や農業の手伝い
もちろん子供達や家庭内外の全ての世話
そして
何より仕事の無くなった 一番手のかかる僕の世話
しかもこんな状態の…
先のことを考えればお先真っ暗な筈なのに
そんなことは何も言わずに毎日毎日 毎時毎時
それなのに
自分の不注意で
しかも注意を促されたにもかかわらず
ゴルフなんぞに遊びに行ったばっかりに
こんなことになってしまって
そう思うと申し訳無さ過ぎて
情けないやら辛いやら…
それでも今日も小言ばかり言ってしまう僕の心配ばかりしてくれている
文句の一つも言わずに
否…文句なんて言う人じゃない
というか思う人じゃない
今日 二軒の病院に行った
一つは大学病院
ついこの前退院したばかりの病院
その定期診療
…なんとかそこの大学病院の内科で診てもらうことはできないものだろうか…
そんなことを謀っていたのだが
妻は全く違った
そんな状態で大学病院なんかに行ってしまったら 先生や患者に移したり迷惑がかかるんじゃないだろうか
電話相談してからのほうが良いんじゃないか
と言うのである
え?何のために?
と思わず聞き返してしまった…
このごにおよんで…
否
事ここに至って
まだ周りや世間や他人の心配をしている
なんとか助かる方法は無いものか
どうにかして診てもらえないものか
と自分のことだけで必死の僕とは異次元だった
妻は本当にそういう人
僕どころじゃない死の縁をひょうひょうと歩いてきた
髪の毛が無くなっても
胸が無くなっても
肝臓や骨に転移しても
落ち込んで泣いたり暗くなったことがない
僕は何度も隠れて泣いた
そして落ち込んで苦しみ十数キロも体重が減った
一緒に歩いていると
常に僕のほうが病人だと思われたくらい
おかげで家庭内が暗くなることは全く無かった
子供達も母親のカツラを被って明るく遊んでいた
だからといって気丈な人ではない
常に飄々と風のような人
寒い冬には暖かい春の風のような
暑い夏には涼しい風のような人
そんな状態でも常に周りの人の心配や
気遣いをしていた
傍で僕は
…他人のことどころではないのに…
そんなことまでしてあげてたら自分が疲れるだろうに…
なんてことばかり考えていた
そんな人だからこそ 医者も理由が説明出来ない奇跡が起きる
本当に奇跡!
でも本人は奇跡だともなんとも思ってもいない…
もともと風邪をひいたくらいの感じだったから
(にしか思っていないくらいに見えた)
…そうだよな
もう少し妻のように天に身を任せたような生き方をしよう…
そう思うと少し気が楽になった
そんな妻に 僕は毎日毎日
危機管理意識が無さ過ぎる!
考えが浅すぎる!
と叱責する
毎日 リスクの確率や可能性について
身の守り方や争い方 危険回避の方法
ロジカルな思考等
仕事で日々繰り返してきたことを強要してきてしまった…
不安のあまりに…
何が正しいのかはわからないけど
どっちみちどうしていいのかわからない今
風に身を委ねて生きてみよう
そういう気持ちでいられるように
生きてる間生きてみよう