この4年間、ラスベガス発グランドサークルのツアーガイドをしてきた。
国立公園、国定公園、州立公園等の見どころ満載のエリアを案内する。
どこも移動が片道5時間とハードではあるが見応えのあるツアー。
日々シフトが入っており、かなりの疲弊の日々だったが。。。
3月末に、突然ツアーが消滅した。
人の移動が制限された状況下に置いてはツアーが無い。
旅する人がいないのだ。
観光とは、人が移動出来ない非常時には何も無いという産業だった。
当たり前の事が出来ない世界は全てをひっくり返す。
根源的な問いかけがある。
人はなぜ旅をするのか?
ハワイの短大時代、ツーリズムの授業でテキストの最初に記されていたモノだ。
旅は人間の本能では無い。
昔から民族の移動はあったが、それは旅では無い。
参勤交代もいわゆるレジャーとしての旅では無い。
当然ビジネスとしての旅はある。
いろんな旅はあるが、ここで私が取り上げる旅は産業になり得るレジャーとしての旅。
まだ見ぬ景色を自分の目で確かめる旅。
大勢でワイワイする旅。
2人の隙間を埋める旅。
1人心の傷を癒す旅。
20世紀から上記のような人間の好奇心による旅が始まったという。
そんな旅全てひっくるめて含めすべてのレジャーがすべて制限されるという。
こんな事が起きるとはまさか思わなかった。
産業としては、将来的にはパッケージツアーから個人旅行の世界へと移行すると思っていたぐらいのものであった。
これは、中々の試練である。
45歳まで携わってきたエンターテイメント産業も同じく大試練だ。
試練を与えてくれたこのウイルス。
特に私が携わってきた人をワクワクさせる産業は、こんなにも儚いのかと思い知る。
衣食住では無い仕事をするのは中学時代あたりから何となく考えていた。
当たり前の事が出来ない世界では、それらは全く産業として成り立たない。
如何に恵まれた世界で生きていたかを思い知る今日この頃。



