高木よしあきオフィシャルサイトから転載

安倍首相が閣議で集団的自衛権の行使容認を決定してから約一カ月が経ちました。日本の安全保障を考えれば、この決定は安倍首相の勇断と言えるものなのですが、未だに左翼勢力を中心に「行使容認で日本が戦争に巻き込まれる」とする論調が目立ちます。

しかし、良く考えて頂ければ分かることなのですが、「日本が集団的自衛権を行使できない」とするのであれば、日本は個別的自衛権でしか対応できないことを意味します。日本の安全保障の基軸は日米同盟ですが、米国は日本が攻撃されれば守るが、日本は米国が攻撃されても守らないという従来の片務的な同盟で、米国や米国の兵士は本当に日本を守ってくれるのでしょうか。ですから、日本が個別的自衛権しか行使できないと考えると、どうしても自主防衛力を強化するということになります。

私は、自主防衛力を強化すること自体は賛成です。しかし、日本が集団的自衛権を行使することを快く思わない中韓や国内の左翼勢力は、日本の自主防衛力強化には一層反発するはずです。集団的自衛権は行使できない、自主防衛力も強化できない、ということであれば、「ナチスのような勢力が表れた場合は隷属せよ」ということになってしまいます。

本当にそれでいいのでしょうか。地域の情勢を踏まえれば、必ずしも武器を持たないことが平和ということではありません。抑止力を強化することで、未然に防げる戦争があるということを知らねばなりません。大川隆法総裁による『「集団的自衛権」はなぜ必要なのか』(※)は集団的自衛権を考える上でのバイブルとも言える書籍です。ぜひ皆さんもご一読することをお勧めします。
※:大川隆法著『「集団的自衛権」はなぜ必要なのか』幸福の科学出版http://irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1213