高木よしあきオフィシャルサイトから転載

ごめんなさい。私の本は偽書です。絶版にしてください」と謝罪した。
 この南京大虐殺の嘘が事実とされれば、日本はナチスと同じような人道上の罪を犯した国とされてしまい、天安門事件をはじめとする人権弾圧を平気で行い、周辺諸国を“自治区"と称して植民地化していく中国の覇権主義が正当化される。
 本来、中国の軍拡を止めるべきアメリカも、現在では財政赤字に苦しみ、軍事費を減らしている。さらには中国に米国債を購入してもらう必要があるため、中国の過ちをあまり強く非難できないのが現状だ。
 こうした状況の中、日本は中国の横暴から自国を守るために、憲法9条改正や集団的自衛権の行使容認を進めていこうとしている。
 だが、こうした誤った歴史観が定着してしまったら、日本の正当性は失われ、憲法改正も「日本の戦争準備」などと批判されかねない。
 事は単なる歴史の問題ではない。国家としての正当性、神の正義がどちらにあるのか、という問題なのだ。
 チャン氏の霊は、「私の本を悪用しないでください。嘘はいけません」「私の本を中国の覇権を正当化するために使うのはやめてください」「中国の民主主義活動家たちを助けてあげてください。アメリカはプライドを抑えて真実についてください」と訴えた。
 現在、彼女はあの世において、闘争と破壊の世界である阿修羅地獄と、思想的に人々を迷わせた人が赴く無間地獄の間を漂っているという。執筆の動機は善意だったかもしれないが、誤った思想を広げた罪はそれだけ重いものである。
 チャン氏の良心からの叫びを無にしないためにも、日本は勇気を持って、河野談話の白紙撤回など歴史認識の見直しを進め、自国の正当性を世界にアピールすべきだ。
 その上で、集団的自衛権の行使容認、憲法9条改正を急ぎ、日本の友好国と協力し合って、中国にこれ以上の悪を犯させない強い意思が必要だろう。
以上