深く考えないことと、向き合わないことは同意義ではない。私は自分の為にも、もっと真剣に発達障害に対して知るべきだし、自分自身についても知るべきだ。
問題が発生したなら、その解決策をまず練るのではなく、何故その問題が発生したのか、原因を知るべきだ。元を辿り、根源から改善していかないと、「普通なら簡単に解決すること」なんて、私には一生解決できない。
乱雑な部屋の中で唯一少しでも整頓された状態、規則的に物が配置されている状態にある場所は、決まって本棚だ。漫画や本、雑誌が部屋のいたるところに散乱していることはあるが、本棚の中は、作者順、出版社順、発行年月日順、サイズ順、などに並べられている。かろうじて、並べられている状態を保っている。
ずらりと並ぶ書籍類の背表紙。色は鮮やか。タイトルと作者名の文字列。立体としての情報・色彩、光の情報・連想による情報、それらの瞬間的な処理がうまくできない。ので、気づくとぼんやり本棚を見ている。二次的に思考の多動が起きる。脳がぐるぐる回って、目が痛くなって、吐き気がする。
部屋が片付けられないことにまず、部屋の面積や収納に対して物の数が多過ぎることが大いに関係している。一番多いのがマンガだけれど、それらを処分することができない。減らせてもせいぜい1/6もない量だった。マンガへの執着は、趣味娯楽と言って片付けられるが、物を大切にできない上に整理整頓ができない私が、これに関してはこだわりを持つだけあって、自分の心理構造に大きく影響していることを自身で理解しつつある。
自身の管理能力の低さを実感してから、少しずつ所有欲(収集癖)をコントロールできるようになった。管理できないものは買わない、持たない。責任感が生まれた(ような気がする)。