最近、訪問OTで立ち上がる練習をしています。

もちろん今までも立つことは出来ていましたが、
それは、目の前に持つ場所があって、それを掴んで立つ方法で、
ウェイクボードの様な、張力を利用した立ち方です。








どんな立ち方でもイイじゃない、と思うかもしれませんが、
この立ち方は、ものすごく筋力が必要で、
ベッドから車イス、車イスからトイレ、といった日常の移乗だけでも
回数が増えると筋肉痛になってしまいます。

こういう力まかせの立ち方は身体への負担が大きいです。






足裏の指の付け根や、つま先に大きな力がかかるので、
靴ずれや外反母趾の状態が長く続くことになります。
もちろん手指にも力がかかるので、手すりダコが出来ます。







ということで、
張力に頼らない立上がりを練習することにしました。
最初はまず、重心を前方に移動してお尻を上げる、をやりました。
競馬ジョッキーのモンキー乗りの要領です。






最初は私も手伝って、写真の赤い矢印の方向に膝を引っ張っていましたが、
次第にその介助は必要なくなりました。
膝・足首(グリーン線の場所)を曲げる意識と、
視線を靴のつま先を見るように(紫の矢印)気をつけました。







これが出来るようになれば、
掴まる所が無くても立ち上がれるようになります。


そうするとまた更に出来ることの範囲が拡がります。
また、より少ない力で立ち上がりが出来れば、
今ある色んな痛みからも、少しは解放されるかもしれません。


当面は、このモンキー乗りスタイルの中腰姿勢を
キープする練習を続けてもらおうと思います。