おはようございます。
あなたの潜在意識に直結、リーディングタロット手相でカウンセリング♪
相占術師の最上あかりです。
 
不定期更新の最上あかりってこんな人。
これまでのお話はこちらから
最上あかり物語①


本日は生い立ちについてです。
 
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最上あかり物語② author by 孫田 博美さん
 
 

私は、ひどく"いびつ"な
家族の中で育ちました。
 
何が正しく、何が美しい形なのか
基本形も見本形もないけれども、

世間様から見ればとても恵まれた家庭環境。
でも、それらを表現するにはやはり【いびつ】という表現が最適だったのです。

父は、完璧主義かつストイックで、
感情表現が苦手な人でした。
そして母は、常に笑顔を絶やさないけれど、
「能面」のように本心がわからない人。

 

二人ともとても博識で子供ながらに尊敬できる人でした。

その分、両親は私や姉への教育に厳しく、
テレビはNHK以外は禁止、おもちゃも流行りの物はダメ、
3歳の頃から
通訳であった父より英語を教えられていました。

しかし、父は私たちにも
自分の中での「完璧」を求めるので、
父はすぐに癇癪を起しました。
 
食事中、嫌なことがあれば
怒鳴り食卓をひっくり返す。
 
気に食わなければ、トイレに入っていても
ドアを蹴破って入ってくる。
 
勉強していた英語も、
発音が上手くできないと
壁を叩いて壁が壊れたり、大声を上げて椅子を倒したり。
腹筋がなっていないから、発音ができないのだと
ひたすらでんぐり返しやマラソンさせられたり…

嫌というほどの恐怖を味わい
お陰で私は今でも英語アレルギー。
 
両親からしてみると、
なぜできないのか、なぜやらないのか
なぜ伝わらないのか不思議でならなかったのかもしれません。
 
どうして自分の子供なのに
これほど理解が悪いのか、
そっと夜中に何度も嘆いているけど
朝になれば笑顔で「偉いわね」を連呼する母。
 
二人の笑顔や怒鳴り声、本心が見えず
私はずっと両親との関係に、
「心の壁」を感じていました。
 
そして、
他の大人たちからも心もとない数多くの言葉。
 
私の母の家系は容姿端麗な人が多く、
例にもれず母もとても綺麗な人でした。
そして姉もそこそこ綺麗でした。
 
でも、私は母や姉の容姿と比べると
とてもファニーでした。
 
白くてぽちゃっとした饅頭のような丸い顔と一重に三白眼。
よく見ると出っ歯。

家の中での呼び名はたまに「ブス子ちゃん」。
私もそれに喜んで「はーい♪」って返事してた記憶があります(笑)

親戚の大人たちからは、
「可哀想にねぇ。あかりちゃんだけなんでねぇ。」
「でもね大丈夫よ!今の時代の女の子は、
可愛くなくても賢ければ生きていけるからね!」
「お姉ちゃんやお母さんをお勉強を頑張って見返してやらないとね♪」
と言われていました。
 
そんな周囲の大人たちの声で
私は物心ついた時に
「そうか、私って可愛くないんだね」
「私ってかわいそうな子なんだ」
「私ってお勉強できないとちょっと痛いんだ」と思うようになりました。
 
すりこみですね。自分の定位置はココみたいな。
 
両親とは心の壁は感じるけど
そこは子供。
両親のことは大好き。
だから必死で嫌われないようにするためには
愛されるためにはどうするか
日々考えていました。

 

母親が満面の笑みを浮かべながら

繋いだ手を「きゅーーーーー」とすごい力を込めて握る時に

私の胃はきゅっと音を立て、

母が何に不快を感じているの必死で探すのでした。
 
ダダをこねない。
何かを欲しいと願わない。
親より高い物を注文しない。
電車の席には座らない。
外出したら大人しくする。
 
顔色をいつも伺って
どうすれば
「いい子ね」と言ってもらえるのか?

どの様な回答が「正解」なのか?

正解はどこ?どれが正解?なにが正しい?

どうすれば私は良い子?
必死で考えて考えて
いつしか私は
 
期待に添う「良い子供」を
ずっと演じ続けていたのでした。
 

 
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最上あかり物語③