【親愛なる貴方へ】1
*ギル→オズ (2巻あたり)
お元気ですか?
何処にいますか?
次は、いつ会えますか?
―――早く早く、貴方に会いたい―――
【親愛なる貴方へ】1―Title―
怖かった。
嬉しかった。
寂しかった。
俺はいつだってお前を想って生きてきた。
お前が帰って来た時、心は言いようのない感情に満たされた。
傍に居たいのに、居られないという思いが枷になり
いつまでも本当の再会を果たせなかった。
それだけがただ辛かった。
「でも、ようやく再会できた」
10年ぶりの主人の声。
昔と変わらない心地の良いアルトが響く。
「久しぶり、ギルバート」
嗚呼。降り注ぐ光は眩しく、満たされた心は溢れてしまいそうだった。
――その心が溢れたら、どうなる?
愛する人が、再び戻る。
けれど、まだ伝えてない事がたくさんある。
伝えなければならない事が、たくさんある。
どうかどうかそれまでは、
決して消えることがないよう――――
【親愛なる貴方へ】1―Title―